【ウクライナ米国首脳電話会談】露侵略、汚職対策・改革、コロナ協力を協議
ウクライナ大統領府と米ホワイトハウスが公表した。
ウクライナ大統領府は、ゼレンシキー大統領による国民向けのメッセージにおいて、バイデン米大統領との会談結果を報告した。ゼレンシキー大統領は、「私たちは、欧州と米国をはじめとする国際パートナーの完全かつ不変のサポートを受けている。今日のジョー・バイデン米大統領との対話はそれを確認するものである。私たちは、ドンバス情勢を詳細に議論した。バイデン大統領は、私に対して、ウクライナはロシア侵略に直面する中で、取り残されることはないと明言した」と発言した。
発表によれば、バイデン大統領は、米国とウクライナにとって、両国の民主主義を守ることが大切であるとし、とりわけ、ウクライナの不安定化と国家機構の弱体化に関心を持つオリガルヒ(大富豪)が著しく多いことがウクライナにとっての脅威となっていると指摘した。
両者はまた、汚職対策、司法改革、憲法裁判所改革をはじめとする、ウクライナの改革実現・継続を支持した。バイデン大統領は、汚職との闘いにおいて米国とウクライナは連帯していると述べたという。
両首脳はまた、クリミア・プラットフォームにおける米国の参加、またバイデン大統領の将来のウクライナ訪問可能性につき話したとのこと。
また、米ホワイトハウスは、同電話会談につき、「バイデン大統領は、ドンバスとクリミアにおけるロシアの進行中の侵略に直面する中で、ウクライナの主権と領土一体性への米国の不変の支持を確認した」と伝えた。
発表によれば、バイデン大統領は、ウクライナの人々に正義、安全、繁栄をもたらす、(両国が)共有する民主的価値にもとづいた、汚職との闘いや改革議題を履行するという、ゼレンシキー大統領の計画を支持する上で、両国の戦略的パートナーシップの再活性化に米政権がコミットしていることを強調した。
両首脳は、それら改革がウクライナの欧州大西洋願望(編集注:NATO加盟)に向けた中核要素であることで同意した他、COVID-19抑制、地域の民主主義強化において両国の協力の重要性を協議した。