外務報道官、イスラエル大使によるスタジアム改名批判に返答
ウクルインフォルム
オレフ・ニコレンコ外務報道官は10日、前日のジョエル・リオン駐ウクライナ・イスラエル大使によるテルノーピリ市営スタジアム改名批判につき、「国民の記憶の維持は国政の優先課題の一つ」だと返答した。
ニコレンコ外務報道官がツイッター・アカウントにコメントを書き込んだ。
報道官は、「ウクライナの国民の記憶を維持することは、ウクライナ国政の優先課題の一つであり続けている。この分野の議論は、歴史家レベルで行われるべきだ。外交官は、代わりに、民の間の友好と相互尊重の関係強化に向けた作業をすべきであり、その反対ではない」と書き込んだ。
これに先立ち、3月5日、テルノーピリ市議会は、同市市営スタジアムを「ロマン・シュヘーヴィチ記念テルノーピリ市営スタジアム」と改名する決定を採択していた。
これに対し、9日、在ウクライナ・イスラエル大使館は、同決定を採択したことを非難するコメントを発表していた。
ロマン・シュヘーヴィチ(1907〜1950)は、ウクライナの政治活動家・蜂起軍指導者。ウクライナ蜂起軍(UPA)の最高司令官、ウクライナ主要解放評議会事務局長(1942〜1950)を務めており、ウクライナでは、20世紀のウクライナ独立の戦士として知られている。1941年から1942年にわたり、シュヘーヴィチ氏は、ナチスドイツ占領下ウクライナにて、親衛隊補助警察(Schutzmannschaft)第201大隊中尉を務めていた。