国家記憶研究所所長、国際女性デーを「春の日」とすることは「多くの人が受け入れていない」と指摘
ウクルインフォルム
国家記憶研究所のアントン・ドロボヴィチ所長は、同研究所が行なっている国家の祝日や記念日の再整理を行う法案作成作業が終わりつつあるとし、現在市民社会を交えた議論が行われていると伝えた。
ドロボヴィチ所長がウクライナ24局出演時に発言した。
所長は、国際女性デーはもともと女性の労働の権利を求める日であったことを喚起しつつ、現在その3月8日が国の定める祝日(休日)となっていることは「論理的でない」との見方を示した。
所長は、「その日が主に女性の労働件をめぐる闘いの日であったのならば、女性が労働の権利を勝ち取った日を祝日とすることは、非常に非論理的に思える、というのが研究所の立場だ。その日が祝日でなければならないということは必ずしもない」と発言した。
同時に同所長は、3月8日の祝日を取り消すという議論については「その日が持つ意味の扱いほどには、原則的なテーマではない」「ウクライナ国民は休日が好きなので、おそらく休日であり続けるだろう」と指摘した。
一方で所長は、3月8日の国際女性デーを「ソ連の伝統」を受け継ぐ形で「春」や「美」の日と扱うべきかについては、「それは、多くの人が受け入れていない。高齢者もそのようなソ連的なものは受け入れていない」と発言した。