マクフォール元米大使、ウクライナの親露テレビ局への制裁を擁護するコメント
マクフォール氏がキーウ(キエフ)安全保障フォーラムのオンライン・ディスカッションの際に発言した。キーウ安全保障フォーラム広報室が伝えた。
マクフォール氏は、米国では同制裁について活発な議論が行われているとしつつ、「偽りのリベラルの人々は、いつも『それ(編集注:親露テレビへの制裁)は不正義だ、それは誤りだ』と言っている。私は、その考えに全く同意しない。戦争が行われている時は、そのような行動が必要なのだ。私は、その決定を擁護する」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは世界の民主主義と権威主義の闘いの中心にあると述べ、世界の民主主義者は団結すべきだと指摘した。同氏は、その闘いはイデオロギーの闘いであり、その前線がウクライナにあるのだと述べた。
同氏は、「私は、欧州だけでなく、グローバルな規模で民主主義を研究しており、また過去10年だけでなく、異なる時期の民主主義を分析している。その私は、リベラリズムと民主主義の進展を巡る世界の最重要の闘いが現在ウクライナで起こっていると確信している」と発言した。
また同氏は、ロシアで殺害された野党政治家ボリス・ネムツォフ氏による「ロシアのリベラリストと民主主義者を支援したければ、ウクライナの民主主義の勝利を促すと良い」との発言を喚起した。同氏は、「プーチン氏による、同地域の人々は強い手腕を望んでいるという帝国的神話は、その(ウクライナの)勝利によって最善の形で霧散する。民主的ウクライナほどプーチン主義イデオロギーの破滅を促進するものはない」と指摘した。
これに先立ち、2月3日、ゼレンシキー大統領は、国家安全保障国防会議(NSDC)の2月2日付決定を発効させる形で、ロシア連邦のプーチン大統領の宗教上の親族であるヴィクトル・メドヴェチューク最高会議議員に近いタラス・コザーク同議員と、コザーク議員所有のテレビ局である112ウクライナ局、ニューズワン局、ジク局に制裁を科していた。
写真:topwar.ru