米国務長官指名のブリンケン氏、キーウからの移民の祖父に言及

米国務長官指名のブリンケン氏、キーウからの移民の祖父に言及

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米大統領選で勝利を確実にしたジョー・バイデン氏に、次期政権の国務長官に指名されたアンソニー・ブリンケン氏は、ホロコーストを生き延びた義父やキーウ(キエフ)から米国へ移住した祖父について話をした。

ブリンケン氏がバイデン次期政権陣営による安全保障分野の幹部候補者発表の際に発言した。

ブリンケン氏は、まず自らのこれまでの成功を助けてくれた人々、とりわけ親族への感謝を述べた。

その際ブリンケン氏は、自らの祖父であるモリス・ブリンケン氏につき「彼は、ロシアにおけるポグロム(ユダヤ人に対する集団迫害)を逃れ、アメリカで新しい生活を作った」と発言した。

本件につき、米ニューヨークタイムズ紙は、ブリンケン氏の祖父は、キーウで生まれ、米国に移住しており、1921年にニューヨーク大学を卒業した人物だと報じている。ニューヨークでは、弁護士として働き、その後米国パレスチナ・インスティテュートを設立したとのこと。

アンソニー・ブリンケン氏は続けて、父であるドナルド・ブリンケン氏についても話している。ドナルド・ブリンケン氏は、第二次世界大戦の際に米国空軍に従軍し、その後米国大使となった人物であり、アンソニー・ブリンケン氏は、「彼は私の模範であり、私の英雄だ」と発言した。

またブリンケン氏は、自身の義父であるセム・ピサー氏について、彼はポーランドでユダヤ人一家に生まれ、4年間の強制収容所生活を経験しており、学校にいた900人の児童の中でホロコーストを唯一生き残ることのできた人物だと伝えた。

ブリンケン氏は、ピサー氏はまたバイエルンの森に隠れることで、ナチスによる「死の行進」を逃れることができたとも伝えた。森の中で2日間過ごした後、戦車の音が聞こえてきたという。そこで、彼は「恐ろしい鉤十字の代わりに、白の五芒星を見たのだ。彼は星に向かって走った。戦車の跳ね上げ戸が開き、アフリカ系アメリカ人の兵が彼の姿を目にした。彼は膝から崩れ、その時彼が戦争前に知っていた3つの英単語を口にした。『God、Bless、America』(神よ、アメリカに祝福を)。兵は、彼を戦車へと引き上げ、アメリカへ、自由へと連れて行ったのだ。それが、私たちだ。そしてそれがアメリカが世界に提示しているものなのだ。」

なお、23日、米国一般調達局(GSA)は、バイデン氏の勝利を認定した。これにより、正式な政権移行プロセスが始まっている。


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