ウクライナ大統領府、ベラルーシで拘束された露傭兵の引渡し可能性に言及
ウクルインフォルム
ウクライナは、ベラルーシで拘束されたロシアの民間軍事会社「ワグナー」の傭兵のウクライナへの引渡しを主張していく。
30日、ウクライナ大統領府が公式ウェブサイトにて公表した。
大統領府は、「ウクライナは、ベラルーシに対し、定められたあらゆる手続きを遵守した上で、ドンバスにおける軍事犯罪の容疑のある、ロシアの民間軍事会社『ワグナー』戦闘員の犯罪人引渡しを要請する」と伝えた。
大統領府は、ベラルーシ政権が7月29日に拘束した33名の人物リストを公表したことを喚起した。
また、発表には、ウクライナは一時的被占領地における軍事犯罪に関与した人物全員の引渡しを主張していくとし、それについてはウクライナ保安庁(SBU)が十分な証拠を集めていると書かれている。
大統領府は、「国際コミュニティ全体が、人類の平和と安全に対する犯罪を極めて否定的に受け止めているのであり、そのためこれらの人物の行為は丁寧かつ然るべき形で捜査されねばならないし、罪人は罰せられねばならない。現在、ベラルーシ側との協議が続いている」と伝えた。
これに先立ち、ベラルーシ治安機関が、29日未明にミンスク近くでロシアの民間軍事会社「ワグナー」の傭兵33名を拘束したと発表していた。
民間軍事会社「ワグナー」とは、「プーチンの料理人」との異名を持つロシアのビジネスマンであるエヴゲニー・プリゴジン氏と関連のある組織。ワグナーの傭兵は、ドンバスやシリアなどの戦闘に参加してきたことが知られている。