国営外国語放送局UATV、生放送を終了 被占領地向け放送開始に向け再編
ウクルインフォルム
国営外国語放送局UATVは、1月12日をもって、生放送でのコンテンツ提供を終了した。13日以降は、収録済みの内容を配信する。
メディア関連情報を中心に伝えるニュースサイト「メディア探偵」が伝えた。
1月12日、UATV局は、最後のニュース配信をロシア語と英語で行なった。また、クリミア・タタール語とアラビア語によるニュース配信も同日終了した。
UATVロシア語編集部のキャスター、アルテム・ビビク氏は、1か月以内に同局の外国語放送は活動を完全に終了すると伝えた。同局は、これまで4年間活動しており、最後の放送では同局各国語版の活動の歴史が振り返られた。
これに先立ち、UATV局を再編して新たに開設される、一時的被占領地向け国営テレビ局の編集長に就任したオレーナ・トリブシュナ氏が、1月13日にUATV局は既に収録済みの番組の放送に切り替えられ、同時に、同局を基盤として作られる被占領地向けの新テレビ局が活動を開始すると伝えていた。トリブシュナ編集長は、2局は同時並行で放送を行なうと述べていた。一方で、同局を管轄する文化・若者・スポーツ省は、被占領地向け国営テレビ局は、2月15日に放送を開始すると述べていた。
また、同省は、被占領地向けテレビ・チャンネルは二つとなるとも発表している。
なお、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、2019年春の大統領選挙の際、「強力なロシア語チャンネルの設立と、真剣な情報戦の開始」が不可欠であると述べていた。その後、キリロ・ティモシェンコ大統領府副長官は、国営チャンネルの設立につき、「ロシア語世界全体に向けて発信するもの」となるとの考えを示していた。