マレーシア航空機撃墜から5年:ウクライナ外務省が声明を発出

マレーシア航空機撃墜から5年:ウクライナ外務省が声明を発出

ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は、マレーシア航空機MH17撃墜から5年が経過した7月17日、同事件の罪人は全員罰せられることになるとする声明を発出した。

外務省がウェブサイト上に声明を掲載した

声明には、「10の国の出身者、80名の児童を含む298名の無辜(むこ)の民の命を奪った、マレーシア航空機ボーイング777MH17の凄惨な撃墜から、今日で5年である。同撃墜は、ロシアの地対空ミサイル・システム『ブーク』により、ドンバス地方のウクライナがコントロールできていない領域から発射されていた。この日は永遠に、ウクライナだけでなく、世界全体にとっての、歴史の悲劇的な1ページであり続けるであろう。ウクライナ外務省は、この惨劇にて亡くなった方々の親族・近親者全員に深い哀悼を表明する」と書かれている。

また、外務省は、ロシア連邦は捜査プロセスを妨害すべく最大限努力し、自らのMH17撃墜の責任を他者に押し付けようとしたが、しかし、オランダ、オーストラリア、ベルギー、マレーシア、ウクライナが加わる国際共同捜査グループ(JIT)が、最初の容疑者4名を確立したことを伝え、3名のロシア国民イーゴリ・ギルキン、セルゲイ・ドゥビンスキー、オレグ・プラートフ、1名のウクライナ国民レオニード・ハルチェンコの計4名は2020年3月19日に裁判に立たされることになると指摘した。

その上で外務省は、「そして、これは始まりに過ぎない。今後、直接実行した人物が明らかにされていく」と補足した。

声明には、「責任は避けられないものである。一人一人が、自らの違法行為に応じなければならない」と書かれている。

加えて、外務省は、MH17撃墜は単なる刑事的な違法行為というだけでなく、ロシア連邦によるテロ資金供与防止条約をはじめとする国際法規範への違反なのだと説明した。

その上で、外務省は、「この凄惨な犯罪が無罪で終わることはない。捜査が298名の民間人殺害の罪人を全員定め、独立した裁判が公正な罰を定めるであろう。正義は回復されることになる」と強調した。


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