ポロシェンコ大統領、フリーランド外相と会談:露拘束の人質問題と国籍付与問題を協議
大統領府ウェブサイトが公表した。
発表には、両者は、ロシアの挑発的行為によるドンバス情勢の悪化につき協議したとあり、その際ポロシェンコ大統領は、被占領地住民へのロシア国籍付与を簡略化する同国大統領令への対応として、対露制裁の強化を支持するよう呼びかけたとある。

また、大統領は、被占領下ドンバス地方への国連平和ミッション展開の重要性を強調し、同平和ミッションはコントロールの失われているロシアとの国境まで達する必要があると主張した。
加えて、昨年11月にロシアが拘束した24名のウクライナ海軍軍人の解放問題にも注意が向けられた。

ポロシェンコ大統領は、カナダに対して、G7の枠組みを含め、改革支援やロシアの侵略への対抗においての包括的なサポートに感謝を伝えた。
さらに大統領は、アメリカ、欧州連合(EU)と調整され、3月に発動された、「アゾフ制裁パッケージ」についてもカナダに謝意を伝えた。
また、大統領は、カナダがウクライナ軍の能力向上に重要な役割を果たしていることを指摘した。発表には、ウクライナとカナダの安全保障面協力の深化の可能性につき協議した他、将来のNATO加盟のための行動計画(MAP)をウクライナが得ることへの支持も議論されたと伝えられた。
フリーランド外相は、ウクライナ大統領選挙が自由で民主的に実施されたことを歓迎し、その点でのポロシェンコ大統領の役割を指摘した。
また、フリーランド外相は、フェイスブック・アカウントにて同会談について書き込みを行った。
同外相は、「もう一度、ポロシェンコ大統領に会えて嬉しい。カナダは5年間彼と密接に協力してきた。あなたが、ウクライナの民主主義を支持したこと、平和裡に政権を渡したことは、歴史的なことである」と強調した。
8日、フリーランド外相は、この他、ゼレンシキー次期大統領、パルビー最高会議議長、フロイスマン首相とも会談している。同外相は、フェイスブックにて、
フロイスマン首相とトロントで7月に予定されているウクライナ改革会議についてや、今後も両国の協力について協議したと伝えた。