2019年ウクライナ大統領選挙:投票から就任までの流れ

2019年ウクライナ大統領選挙:投票から就任までの流れ

ウクルインフォルム
ウクライナ大統領選挙の投票日が近づいている。有権者は、誰に次の5年間の大統領ポストを任せるのか。残る時間は、あと3週間である。

ウクライナ憲法は、大統領選挙は現行大統領の任期の5年目の3月最終日曜日に行われることになっている。そのため、2019年の大統領選挙は、3月31日に投票が実施される。

大統領選挙に出馬できるのは、35歳以上のウクライナ国民であり、過去10年間ウクライナに居住していた者で、ウクライナ語が自由に運用できるものと規定されている。候補者の推薦は、政党か本人が行う。全ての出馬希望者は、身分証明書、履歴、政治プログラム、出馬表明文、資産申告書を提出し、250万フリヴニャ(約9万ドル)の供託金を納める必要がある。候補者の資産申告は、国家汚職防止庁(NAPC)が調査する。

選挙運動期間は、2018年12月31日に開始。2019年2月8日、には、中央選挙管理委員会が候補者登録を終了。92名の候補希望者のうち、44名が大統領選候補者として登録された。この数は、ウクライナ史上最大の数である。なお、ウクライナ大統領は3選が禁止されているが、現職のポロシェンコ大統領は、現在1期目であるため、2期目を目指して出馬している。

また、出馬登録の取り消し、供託金の取り戻しが行えるのは、本日3月7日まで。3月6日時点で、1名が出馬を取り消している。

中央選挙管理委員会は、各候補者の「公式代表者」と国内・国外の公式選挙監視員の登録も行っている。

2月18日、中央選挙管理委員会は、199の選挙区選挙委員会を設置。選挙区選挙委員会は、各大統領選候補者の「公式代表者」から構成されている。

また、更に選挙区選挙委員会の下に投票所選挙委員会があり、この委員会が投票日の5日前、3月24日に、有権者に投票所等が書かれた投票案内を郵送することになる。一人で投票所までの移動ができない有権者に対しては、居住地での投票が可能であることが伝えられる。また、有権者は、自身がどの有権者リストに登録されているかをインターネット上のオンライン・サービス「有権者キャビネット」で確認できる。

選挙宣伝や政治プログラムの拡散といった選挙運動が認められるのは、3月29日(終日)まで。投票前日(3月30日)は、「静寂の日」と呼ばれ、一切の選挙運動が禁止される。

選挙運動期間中に禁止されている行動は、金銭の供与、無料あるいは特別価格での物品、サービス、労働、株式、信用等の供与。また、ウクライナの独立を破壊する行為や暴力による憲法秩序の変更、主権・領土一体性侵害、戦争プロパガンダ等の呼びかけを含む情報・物品を拡散することも違法である。

今回の選挙は、ロシアからの侵略という条件下で行われる。ウクライナは、この侵略により領土の7%を占領されており、150万人近くが避難民となっている。このため、中央選挙管理委員会は、避難民や被占領地に居住する国民等のために、有権者の投票地の変更手続を簡素化した。

また、戦争のためウクライナ法により侵略国と定められているロシアでは、投票所が開かれないことになった。中央選挙管理委員会がロシア国内の投票所は閉鎖され、隣国(ジョージア、カザフスタン、フィンランド)のウクライナ大使館に投票所が移された。また現在、一時的にロシアに滞在するウクライナ国民は、ウクライナ国内で投票する権利がある。

第一回投票日は、3月31日である。投票権を持つウクライナの有権者は、約3000万人。投票所は、合計2万9824か所である。

第一回投票の開票結果は、4月10日までに行われなければならない。そして、結果発表時にどの候補者も得票率が50%を越えていない場合、決選投票日が発表される。決選投票に進めるのは、開票結果時の得票率が最も高い上位2名である。また、開票結果は、4月13日までに官報に公式結果として掲載される。

決選投票が開催される場合、投票日は4月21日となる。その前に、4月19日には、最終候補者2名による選挙前ディベートが開催され、翌20日は、もう一度「静寂の日」となり、選挙運動が禁止される。つまり、19日のディベートが有権者にとって最後の情報を得るチャンスとなる。

4月21日の決選投票の開票結果は、中央選挙管理委員会が5月1日までに発表する(官報掲載は5月4日まで)。

そして、決選投票後の結果を受け、6月3日までに大統領就任式が行われる(憲法により、選挙結果の公表(官報掲載)から30日以内と定められている)。選出された人物は、最高会議(国会)での宣誓式を経て、大統領へと就任する。

今回の大統領選挙の特徴は、ウクライナで初めて主要な候補者が2名以上いることである。これまでの大統領選挙では、常に2名の主要候補が容易に予想できていたが、今回は、決戦投票に進める可能性のある複数(3名以上)の候補間の支持が近く、接戦となっている。各世論調査の結果では、決選投票に進める可能性が最も大きいとされるのは、現職大統領のペトロ・ポロシェンコ候補、元首相のユリヤ・ティモシェンコ候補(祖国党党首)、そして、既存政治家に落胆した人々を代表すると言われる、TVタレントのヴォロディーミル・ゼレンシキー候補である。世論調査における彼らの支持は、過去数か月、15%から25%までの間で、ダイナミックに推移している。


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