国会、ドンバス地雷除去法案を採択
ウクルインフォルム
最高会議(国会)は、ウクライナ国内の地雷対策活動とドネツィク・ルハンシク両州の地雷除去に関する法案を採択した。
同法案は、第二読会で最高会議議員242名の賛成を得て採択された(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
同法は、地雷対策の必要な地域、資金源、専門家要件、被害者支援を定める内容となっている。
対象地域は、戦争が行われ、武力紛争が生じ、反テロ作戦、統一部隊作戦または国家安全保障・国防関連方策、ドネツィク・ルハンシク両州のロシアによる武力侵略に対する抵抗・抑制が行われた地域と定められている。同時に、地雷除去対象地域は、一時的被占領地域と定められている地域も含まれている。
危険爆発物が発見された空間のあるウクライナ領は、汚染地域とされる。
これらの領域は、閣僚会議(内閣)によって確定されることになっており、そのステータスの変更は、地雷対策作戦を実施する機関が提供する情報を根拠に行われる。
なお、これまでの情報では、ウクライナ国防省によると、ドンバス地方における戦闘が始まって以降、地雷・爆発物の犠牲となった人物の数は1858名。そのうち、死者数が482名で、児童21名を含む。また、ウクライナ東部で地雷除去を必要とする空間は、約7000キロ平方メートルであり、同空間には、約150万人が居住している。