ルツェンコ検事総長、辞表提出を表明
6日、最高会議(国会)において、活動家カテリーナ・ハンジューク殺害事件に関する捜査報告の際に壇上にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
検事総長は、「私は、自分の仕事はしているし、これからもしていく。私が病院でハンジューク氏に約束したことは全て行われたし、行われていく。しかし、治安機関システムが無根拠に破壊されていくのは、たとえ犯罪究明のためであっても、私は看過できない。私は、一つの治安機関システムの長として、本日、(辞表)届を提出する。あなた方は、ムスタファ・ナイイェム議員に捜査を任せて、テレビ画面に罪人を映すのか、刑事責任を扱う治安機関に任すのか、決めなければならない」と発言した。
同検事総長は、ウクライナは「間違った情報空間の中にある。戦争について、プーチンでなく、ポロシェンコと政権全体を非難している。なぜなら、人々が政権を取りたがっているからである」と指摘し、また「今日、人々は、ハンジュークを殺害した人物や警察が拘束した人物ではなく、(活動家攻撃の)依頼人を示せない者を断罪している。それは彼らにとって政権奪取のために必要なのである」と発言した。
同検事総長は、これに似たような発言はどれも「権力闘争」であると指摘し、「いかなる疑念もわかないよう、私は今日、大統領に辞表を提出する。あなた方は、この問題を審議しなければならない」と付け加えた。
検事総長は、この辞表を今週中に審議するよう最高会議議員に呼びかけた。
これまでの報道にあるように、11月4日、活動家であり、ヘルソン市議会職員であったカテリーナ・ハンジュークさんが病院内で死亡した。ハンジュークさんは、7月に硫酸をかけられて入院していた。享年33歳であった。
7月31日、ハンジュークさんに対して、身元不明の人物数名が硫酸をかけた。その結果、ハンジュークさんは、全身火傷を負い、とりわけ、視力を一部失っていた。ハンジュークさんには、キーウにて10回以上の手術が行われていた。
ハンジュークさんへの攻撃の実行犯は、5名全員が拘束されている。
なお、11月4日、捜査官は、本件の捜査を刑法典にのっとり意図的殺人に変更している。