ティモシェンコ祖国党党首、「戦時キャビネット」創設を発表
ウクルインフォルム
ユリヤ・ティモシェンコ祖国党党首は、世界のリスクを分析する特別委員会と、戦闘ドクトリンの作成を目的とした「戦時キャビネット」の創設すると発表した。
30日、ティモシェンコ祖国党党首が「新しい平和と安全の戦略」という名前のフォーラムにおいて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
同党首は、「私は、今、新たなイニシアティブを発表します。グローバルなリスクを分析する特別委員会の創設です。私は、この委員会が将来ウクライナ大統領の直轄委員会となると思っています」と発言した。
ティモシェンコ党首は、この委員会の調整役をフリホーリー・ネミーリャ最高会議(国会)祖国党議員が担うことを提案し、「彼は、私の内閣で国際問題担当副首相でした。そして、フリホーリー・ネミーリャ議員はドンバス地方出身なのです」と指摘した。
同党首は、同委員会は大統領選挙後に完全な形で活動を開始するとしつつ、「しかし、私は、今から委員会の編成を開始し、ウクライナの国益にのっとった重要課題を定めることを提案します」と強調した。
加えて、同党首は、戦略的戦闘ドクトリンを創設して、その実現のための法案作成が不可欠であると発言し、「この作業と、平和戦略の詳細な作成のために、私は、戦時キャビネットの形成開始を宣言します」と述べた。
ティモシェンコ党首によれば、戦時キャビネットの形成は、元最高会議議員のアンドリー・センチェンコ氏が行うとのこと。同氏は、1993~97年にクリミア自治共和国内閣の副首相を担っていた人物。
また、フォーラム運営者は、今回のフォーラムは戦争に勝ち、被占領地域を奪還・再統合する戦略のプレゼンテーションと、安全保障コンセプトの提示を目的に開催されているものだと説明した。
なお、2015年2月18日には、国家安全保障・国防会議(NSDC)直轄「戦時キャビネット」が創設されていた。