サルヴィーニ伊内務相は、ロシアをEUへの影響行使に利用している:オーストリア新聞

サルヴィーニ伊内務相は、ロシアをEUへの影響行使に利用している:オーストリア新聞

ウクルインフォルム
イタリアの副首相兼内務相であるマッテオ・サルヴィーニは、ロシアを欧州連合(EU)に対する圧力の道具に使おうとしている。彼は、イタリアの財政赤字予算が支持されないのであればEUの対露制裁の継続を妨害すると脅している。

18日、オーストリアの主要紙 Der Standardのモスクワ特派員アンドレ・バレナ氏が特集記事を書いている。

バレナ氏の記事には、「サルヴィーニは、制裁問題を国内利益を満たすために利用することを、自らの権利だと思っている。彼は、自らを制裁解除の原則的支持者だと位置づけているが、実のところは、予算協議と制裁の次回延長に対するイタリアの拒否権を結びづけているのである」と書かれている。

同特派員は、EUがイタリア政府のプログラムと予算案を支持しないのであれば、サルヴィーニが「そうならないことを望む」と述べはしているものの、イタリアが対露制裁延長に関して自らの拒否権を発動させる可能性があるとしている。

また、同記事の中は、サルヴィーニが10月17日にモスクワで開催された「ロシアのイタリア企業協会」会議に参加したことに注意を向けている。「訪問は、10月24日のコンテ・イタリア首相の訪問の準備だと思われていた。一方、サルヴィーニは、なぜかモスクワで企業会議以外に一切公式の会合を持たなかった。会議には、アレクサンドル・グルシコ・ロシア外務次官や、ロシア国会議員、そして国内で大きな影響力のある政治家の一人であるプシコフ下院議員のような、多くの著名政治家が彼の演説を聞いていたにもかかわらずである。」

サルヴィーニ内務相は、演説の中でEUと対露制裁への批判を展開し、制裁がイタリア・ビジネスを害していると述べた。

記事には、「45歳のサルヴィーニは、対露制裁がなぜ科されているかについての理由は一切述べなかった。代わりに、彼は、ウクライナを批判した。彼は、最近のコンスタンティノープル総主教庁が採択した、ウクライナ正教会をモスクワ総主教庁から分離させる決定を、その批判の根拠とした。サルヴィーニは、宗教戦争の終わりはいつもひどいものだと述べた」と書かれている。

これまでの報道では、イタリア政府が提出したGDP比2.4%の財政赤字となる来年度予算案がEU内で批判されているとのこと。イタリアの債務は、GDP比131.8%とEU内でギリシャに次いで2番目に高く、その債務額は2.3兆ユーロと歴史的な数字となっている。

写真:ostampateo.com


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