メルツ独首相、ウクライナの戦況改善に言及
メルツ首相が、パリで開催された「有志連合」会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルツ氏は、「このウクライナと欧州に対する戦争は、新たな局面に入った。ウクライナは過去数か月間、顕著な成果を達成している。私たちの支援がそこで大きな役割を果たしている。一方、クレムリンにはもはや著しい領土獲得はない」と発言した。
そして同氏は、ロシアがこの戦争で勝利することはできないということがますます明白になっていると述べ、さらに「より多くのロシア国民もまた、ロシアがこの戦争で成功を収められないことを自覚しなければならない。ロシアは自らの戦争目標を達成することはない」と強調した。
また同氏は、「有志連合」の参加国は、戦争の終結を近づけるために、最近の軍事・外交努力を活用していく意向だと述べた。
同氏はさらに、ゼレンシキー大統領に語りかけながら「ヴォロディーミルよ、私たちは勇敢なウクライナの女性たち及び男性たちを支援している。私たちは、今日ここで協議したことも用いながら、ロシアへの圧力を強めている。私たちはこれを戦争を長引かせるためではなく、それを可能な限り迅速に終結させるために行っている」と発言した。
その他同氏は、「有志連合」会合の参加者からモスクワへのメッセージは、ロシアは停戦に同意し、交渉を開始しなければならないということだと述べ、「交渉のテーブルにつく時が来た。停戦について合意する時が来た。ウクライナにおける不必要な流血を止める時が来たのだ」と訴えた。
加えて同氏は、会合の参加者たちは、あり得る停戦後にウクライナの安全の保証へと貢献する用意があることを確認したと述べた。その際同氏は、永続的な平和のためには、信頼できる監視メカニズム、説得力があり義務を伴う安全の保証、恒常的に強力で防衛能力のあるウクライナが必要だと指摘した。
その際同氏は、「私たちの安全の保証がどのように形成されるかは、モスクワではなく、ウクライナとそのパートナーたちが決めることだ。ドイツの貢献の性質と規模についても、ドイツ連邦政府及び連邦議会が適切な時期に決定を下す」と伝えた。
また同氏は、「有志連合」は米国との緊密な協力のもと、ウクライナの安全確保において重要な役割を果たすべきだと述べた。
同氏はそして、最も緊急の課題としてウクライナの防空能力の強化を挙げた。同氏は、「ドイツはウクライナの最大の支援国として貢献を行っている。同僚たちに対し、ウクライナの防空を強化するために全力を尽くすよう、改めて呼びかけたい。ここ数日特に、ウクライナはそれを切実に必要としている」と強調した。同氏はその際、過去数日でドイツは、他のパートナー国に対してもミサイル防衛分野における取り組みを強化するよう説得することに成功したと報告した。
同氏はその他、同日の会合の参加者たちが防衛産業分野における今後の方策について調整したとし、「私たちは欧州における防空システム及び長射程兵器の生産を拡大する。本日、私たちはとりわけ、弾道ミサイル防衛の分野で共同で前進することに合意した」と伝えた。
その上で同氏は、「ウクライナは戦争を終結させる用意がある。同国には常にその用意があった。私たちはまた、欧州と米国の支援のもと、ウクライナとロシアの間の和平交渉に対して開かれている。この機会を利用するかどうかは、今やプーチン大統領次第だ」と述べた。
同時に同氏は、それまではパートナー諸国がモスクワへの圧力を強化し、ウクライナへの支援を継続していくとし、「私たちは今後も『有志連合』として緊密な協力を続けていく。そして何よりも、私たちはウクライナにしっかりと寄り添い続ける」と強調した。