ウクライナは戦争で学んだことを日本に共有できる=ゼレンシキー宇大統領、日本との防衛協力に期待
ゼレンシキー大統領がXアカウントにて共同通信との単独インタビュー時の自身の発言を公開した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは日本政府との間で、エネルギー分野と人道分野、そしてここウクライナにおいて、大使館のレベルで良好な協力関係を築いている。日本は常に、私たちの間の関係を維持してくれている。しかしながら、もし私たちが新しいページを開くこと、すなわち両国間の防衛協力を開始したいのであれば、それは歴史的なものになり得ると考えている」と発言した。同氏はその際、閣僚レベルや政府レベル、あるいは自身と日本の高市首相、もしくは防衛機関のレベルでそれを実現できるだろうと指摘した。
同氏はその際、「日本は、弾道ミサイルの脅威に対抗できるミサイルや防空システムのライセンス保有(編集注:「パトリオット」のこと)、あるいは自国生産を行っている国の1つである。当然、私たちは協力し、共同生産を行う、ないしは知見を共有したい」と強調した。
同時に同氏は、ウクライナは自国の技術、例えば海岸を守るための無人水上艇などの技術を開示する用意があると伝えた。同氏はその際、「私たちは、自前の艦隊を持たずして、無人水上・水中艇を用いて黒海におけるロシア艦隊の一部を壊滅させることができた。私たちの無人水上・水中艇の能力により、彼らは私たちの海岸に近づいていない」と説明した。
同氏は加えて、ウクライナにはサイバーセキュリティ、迎撃用無人航空機、危機下におけるエネルギー・インフラ及び重要インフラの管理、現代戦争の幅広い経験など、日本にとって有益となり得るものがあるとし。「私たちはこの戦争で学んだことを共有できる」と伝えた。
さらに同氏は、「高市首相をウクライナでお迎えできれば、非常に嬉しく思う。それは両国にとってとても重要なことになると考えている」と発言した。その際同氏は、自身は形式、場所を問わず、大きな会議やサミットの場面でも、高市首相と会う準備ができているとしつつも「しかしながら、直接お会いして二国間関係に集中する方がより有益であると考えている。彼女を心から歓迎する」と強調した。同時に同氏は、自身も「日本へ行く準備ができている」とし、以前自身が訪日したことを喚起し、「貴国を訪問できたことを非常に誇りに思っている」と伝えた。
これに先立ち、共同通信は、今回のゼレンシキー大統領との単独インタビューで、高市日本首相が検討している殺傷能力のある武器を含む防衛装備品の輸出ルール緩和を歓迎したと報じた。またゼレンシキー氏はその際、米国企業のライセンスに基づき日本で生産する防空システム「パトリオット」用ミサイルなどの防空手段の取得に期待を示したという。