NATOはウクライナの安全の保証がブダペスト覚書やミンスク諸合意の再現となるのを望まない=ルッテ事務総長
ウクルインフォルム
北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は22日、NATOはウクライナのための将来の安全の保証をパートナーたちと議論しているとし、保証は実効的なものであるべきで、ブダペスト覚書やミンスク諸合意の再現となってはならないと発言した。
キーウを訪問したルッテ事務総長がゼレンシキー宇大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
記者から、安全の保証はNATO軍のウクライナへの展開を想定しているか、と質問されると、ルッテ氏は、現時点では、国家安全保障担当首脳補佐官のレベルをはじめ、多くのレベルであらゆる側面の議論が続いているところだとし、ウクライナも欧州諸国も米国も積極的にその議論に関与していると発言した。
そして同氏は、「よって、私たちは本当にそれに一緒に取り組んでいる。今のところ、どのような結果となるかについて確実なことを言うのは時期尚早だ。しかし、明らかなのは米国が関与していくということだ。私たちがブダペスト覚書やミンスク諸合意の再現を望んでいないこともはっきりしている。この安全の保証は実効的でなければならない」と指摘した。
同氏は加えて、パートナーたちによる保証は、戦後の、NATOが積極的に関わっていくウクライナ軍の再建に次ぐ、その後の第2の安全のレベルとなると補足した。
同氏はさらに、「当然、すでにウクライナの戦いを支援しているヴィースバーデンにある私たちの司令部を通じて、私たちはもう関与している。しかし、私たちはまた、和平条約締結後の将来の、主権と誇りある国としてのウクライナの軍の発展も支援していく」と発言した。
なお、22日、ルッテNATO事務総長がキーウを訪問し、ゼレンシキー宇大統領と会談していた。