
ウクライナへの軍事支援停止は早期終了すべき=トランプ氏の宗教顧問のバーンズ米牧師
バーンズ牧師がウクルインフォルムにコメントした。
バーンズ氏は、「ウラジーミル・プーチンがイスラエルとイランの間の戦争解決で米国を『助ける』と提案した時、トランプ大統領はためらわなかった。彼は、速やかにそれを拒否し、『もし助けたいなら、ウクライナへの攻撃をやめよ』と明確に述べた」と喚起した。
そして同氏は、「民間目標を爆撃し、教会に火を放ち、罪のない女性や子どもを殺す体制との間に妥協の余地はない。ロシアがウクライナで行っているのは、単なる戦争ではなく、戦争犯罪であり、世界はそれをそのように呼ばねばならない」と強調した。
同氏はまた、トランプ大統領のリーダーシップが世界において「平和の力」であり続けているとし、特に、トランプ氏の指導の下で、世界規模の3つの大きな紛争が終結したと主張した。その際同氏は、「これらは、真のリーダーシップと外交が、力と道徳的明快さに導かれると、何を達成できるかを示す、歴史的な突破口だ。彼(トランプ大統領)は、ウクライナとロシアについても、同じことを目指している」と訴えた。
その上で同氏は、トランプ氏がNATO首脳会議で、米国によるウクライナへのさらなる支援の可能性について言及したことも喚起した。同氏はそして、「現在、高精度砲弾やウクライナの戦闘機『F16』用ヘルファイアミサイルなどの防衛兵器の供給が一時的に停止している。この一時停止は可能な限り早く終わらせるべきだ。遅れの1つ1つが人命を代償とする。私たちが立ち止まる瞬間の1つ1つが、ロシアにさらなる破壊のための時間を与える」と強調した。
その他同氏は、米国防総省には米国の主な目標は中国との対抗だと考える人々がいると指摘した。その際同氏は、「しかし、真実はこうだ。もし私たちがウクライナでロシアを止めなければ、ロシアはモルドバ、そしてバルト諸国へと向かう。そして、それがNATO条約第5条を発動させる。同条は、米国にさらなる武器だけでなく、米軍兵士の派遣も義務付けているのだ」と強調した。
同氏はそして、米国人は誰も米軍が別の戦争に参加することを望んでおらず、だからこそ、今こそ米国がそれを阻止するチャンスなのだと述べた。加えて同氏は「私たちは、戦争をエスカレートさせるためではなく、罪のない人々を守り、命を救うためにウクライナを武装させるべきだ。私はヘグセット(国防)長官と話し合うつもりで、人道的な観点からの私の懸念を共有する。私たちは傍観してこれを見ているわけにはいかない。ウクライナ支援は正しい行動であり、それは実際のところ『アメリカ・ファースト』が意味することでもあるのだ」と強調した。
これに先立ち、米国はウクライナへの弾薬とミサイルの供給を停止する決定を下していた。
写真:バーンズ牧師(フェイスブック)