
対人地雷は防衛においてしばしば代替のない手段=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、対人地雷は防衛においてしばしば代替がない手段だと発言した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に伝えた。
ゼレンシキー氏は、同日、対人地雷禁止条約(オタワ条約)関連の国家安全保障国防会議(NSDC)の決定を発効させる大統領令に署名したことを伝えた。
その際同氏は、「ロシアは同条約の締約国に一度もならなかったし、極めてシニカルに対人地雷を使っている。しかも、それは今だけ、対ウクライナ戦争の最中だけのことではない。手持ちのあらゆる手段で命を殲滅するというのは、ロシア殺人者のお馴染みの手段である。化学兵器然り、弾道ミサイル然り、中距離ミサイル然り、また対人のものをはじめとする様々な地雷然りだ。残念ながら、そうなのだ」と発言した。
さらに同氏は、「欧州の隣人たちがその脅威にどのように反応しているかを目にしている。私たちは、戦時下に離脱を行う際のその手続きの複雑さについても知っている。その政治的行動を行い、それによって私たちパートナー皆に、何に集中すべきかについて、シグナルを送る。それは、ロシアの国境周辺の全ての国に関することだ」と強調した。
同氏はまた、「対人地雷こそが、防衛にとってしばしば代替のない手段なのだ」と指摘した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は29日、1997年9月18日付対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約(オタワ条約)からのウクライナの離脱に関する国家安全保障国防会議(NSDC)決定を発効させる大統領令に署名していた。