
ウクライナで新型地雷除去技術の試験実施
ウクライナ国防省広報室が公表した。
この機材は、「将来の地雷除去 行動するウクライナ」という行事の一環として披露された。行事は、ウクライナ経済省、国防省、国連開発計画(UNDP)が主催したものだという。
実地試験では、地上ロボット式除去システム「ズミー」、遠隔操作式人道地雷除去システム「5100 GART」、機械化地雷除去機「レヘンダ」、多目的地上無人機「Multi-purpose」、無限軌道車両「UDMヴォルメラ」、移動式ロボット運搬機「DOK-ING MV-4」「DOK-ING MV-10」、車両「ゲルミナURCM3000」、機械式地雷除去機「MEMATT-R1」「GSC-200」が試された。

最新地雷除去機を試験場でテスト 写真:アナスタシア・スモリエンコ/ウクルインフォルム
対地雷活動・市民防衛・環境安全保障総局のベレフリャ局長は、人道的地雷除去に使用される機材のために、現実に近い条件が作られたと伝えた。小型および大型の地雷除去機が指定されたルートを通過する際、爆発が模擬され、爆発物のダミーや汚染地域に特有のその他の仮想的脅威が用意された。
最新技術開発のための訓練試験施設「UTTC」は、ウクライナ国防省の主導により、2025年6月6日に開設されたもの。
また、UNDPウクライナ事務所も同行事につき発表した。今回のリヴィウ州の試験施設で行われた人道的地雷除去技術の実地試験のために200人以上の参加者が集まったという。
今回、ウクライナ各地から20社の製造業者がそれぞれの製品を発表した。すべての開発品は、さまざまな種類の土壌で試験され、機器の有効性と実際の条件下での作業への適合性が評価された。
なお、現在ウクライナは、世界で最も地雷が敷設された国となっており、13万8千平方キロメートルを超える国土が地雷や爆発物によって汚染されている可能性がある。
UNDPウクライナ事務所は、経済省および国際パートナーと協力し、技術指向型の人道的地雷除去アプローチを実施していると伝えている。これには、特に革新技術のテスト、技術能力の向上、国家レベルでの連携強化が含まれているという。