多国籍軍事演習「シーブリーズ2021」 陸上・海上で継続
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ウクルインフォルム
ウクライナ南部で実施されている多国籍軍事演習「シーブリーズ2021」の一環で、陸上沿岸部にて実戦に近い条件下での演習が始まった。
6日、ウクライナ軍参謀本部がフェイスブック・アカウントで報告した。
発表によれば、仮想敵による待ち伏せへの対応、安定化行動、機材搬送ルートの確保といった様々な状況を想定した訓練が行われるとあり、最大限実践に近づけた条件の元で演習実施が予定されていると書かれており、待ち伏せに対しては電子戦機器を使用して対応するのだという。
写真:参謀本部
前日は、米軍とウクライナ軍の諜報グループが、敵違法武装集団と重要インフラ対象物の発見を目的に仮想敵の背後に落下する訓練が行われたとのこと。
沿岸部演習には、米国、ジョージア、モルドバの海兵とウクライナの国境警備隊が参加したと書かれている。
また、同日、ウクライナの国境警備庁は、多国籍戦術グループによる海上演習の実施を報告した。
発表には、貨物の明け渡し、事故を起こした船の牽引、監視グループの搭乗、船上での指示形成、装備着用時の水中移動、信号生成、民間船のコントロールといった訓練が行われたと書かれている。
また、高速小型ボートの攻撃撃退や、海上・空中対象物へ向けた砲撃訓練も行われたとのこと。
なお、多国籍軍事演習「シーブリーズ2021」は、6月28日から7月10日まで実施されている。今回の同演習は、過去20年で最大規模となっている。日本もまた、今回初めて同演習にオブザーバー参加している。