ロシアはウクライナへの「パトリオット」供与に対して何もできない=米専門家

ロシアはウクライナへの「パトリオット」供与に対して何もできない=米専門家

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トランプ米政権にて米国務省のウクライナ問題特別代表を務めていたヴォルカー氏は、ロシアはすでにウクライナに対して投入できるものは全て投入してしまっており、西側の防空システム「パトリオット」をはじめとする最新の武器の提供に対して、戦場で彼らが対応するようなものは何もないと指摘した。

ヴォルカー氏がウクライナのニュースサイト「エスプレソ」へのインタビュー時に発言した

ヴォルカー氏は、「私は、ロシアはこの戦争に可能なものはもう全て投入したと思っている。動員兵、囚人、あらゆる軍事装備、イランの軍事兵器だ。私は、彼らに何かまだ投入できるものが残っているかということには確信がない」と発言した。

同氏また、ロシアは西側がウクライナに提供したを分析し、対応する物を見つけるとするプーチン露大統領の発言につき、ロシアは、そういう発言でもって、西側に疑問を抱かせて、武器の提供をやめさせようとしているのだと指摘した。

その上で同氏は、「しかし、実際には私たちは、ウクライナがこの戦争にできるだけ迅速に勝利できるようにすべく、ウクライナに可能な物を全て渡しても良いのだ」と強調した。同氏は、ロシアはウクライナへの防空システム「パトリオット」提供にどうやっても対応することはできないとし、なぜなら、ロシアは「彼らが現在持っているあらゆる戦力と機材を戦場に投入済み」だからだと指摘した。

同時に、同氏は、「唯一、彼らがエスカレーションのためにできることは、核兵器と生物兵器の使用であるが、それは、彼らが理解しているように、自分自身を破滅させるものである。(中略)思うに、彼らはそれを行おうとはしていない。普通の手段では、彼らにこれ以上できることはない」との見方を示した。

その他同氏は、パトリオットをウクライナに提供することに対して、どんな否定があり得るのかわからないと述べ、「それは民間人や民間インフラを守るのを支援する防衛システムだ。ロシアは、それを否定することで、自分にはウクライナを侵攻する権利があるとほぼ認めたようなものであるが、それはもちろん、国際法の合法的手段に従えば、受け入れられないことなのだ」と指摘した。


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