ロシア軍、ウクライナ7州を攻撃 各地で民間人に死傷者=各地情勢
キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
キリレンコ氏は、「今日、ロシア占領軍により2校が破壊された。クラマトルシクとコスチャンティニウカだ」と書き込んだ。さらに、同氏は、20日未明に、クラマトルシクの産業地区が砲撃されたと伝えた。
また、同氏は、バフムート、トレツィク、イヴァニウカが砲撃を受けたと報告した。
南部ミコライウ州のキム州軍行政府長官は21日、テレグラム・チャンネルにて、ミコライウ市は同日未明、ロシア軍のS-300による7弾のミサイルで攻撃され、住民1名が負傷、インフラ施設が損傷し、火災が発生したと伝えた。
キム氏は、「7月21日3時5分頃、ロシア占領軍は市に対してS-300のミサイルを7弾発射した。最新情報では、インフラ施設、ガソリンスタンド、ガス管、倉庫への着弾がわかっている。救助隊が砲撃による全ての火災を鎮火した。現時点で、1名の負傷がわかっている」と伝えた。
着弾時の様子と着弾被害 動画:キム・ミコライウ州軍行政府長官(テレグラム)
その他、各地の軍行政府の21日8時時点の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。
スーミ州(北部):前日、ロシア軍はまたしても、シャリヒネ共同体、エスマン共同体、ビロピッリャ共同体を砲撃。ノヴァ・スロボダ共同体では夕方ロシア軍は多連装ロケットシステムで砲撃。犠牲者なし。
ドニプロペトロウシク州(南部):敵は再びニコポリ地区を砲撃。ロシア軍は、多連装ロケットシステム「グラート」でチェルヴォノフリホリウカ共同体を砲撃。犠牲者・破壊なし。
ハルキウ州(東部):夜間、同州チュフイウ地区への砲撃あり。公共浄水企業の建物が破壊。犠牲者なし。過去24時間、ハルキウ市、チュフイウ地区、イジューム地区を砲撃。過去24時間で、州内の民間人負傷者11名、死者3名、内1名は13歳児童(編集注:21日朝のハルキウ市砲撃の被害は加算されていない)。
ルハンシク州(東部):州内でウクライナ軍が防衛を続ける自治体に対して、ロシア軍は強力なミサイル攻撃を2回、長時間の火砲攻撃を4回、迫撃砲砲撃を5回実施。また、戦車での進軍の試みがあった。ソーシャルメディアでは、いわゆる「住民投票」の準備と「共和国」新聞なるものを拡散する「ボランティア集会」作業の継続が報告されている。被占領地では、いわゆる「選挙委員会」の委員候補の募集が始まった。
写真:ハイダイ・ルハンシク州軍行政府長官(フェイスブック)
ミコライウ州(南部):市内ミサイル攻撃以外に、夜間シローケへの砲撃があり、民間人が1名死亡。バシュタンカ共同体の複数の村にも夜間砲撃があった。ベレズネフヴァテ共同体とその周辺自治体への砲撃がけいぞk。また、コンタクト・ライン上の村も恒常的な砲撃を受けている。
ヘルソン州(南部):夜間大きな爆発音と銃撃音あり。チョルノバイウカとベリスラウ地区大半で聞こえた。ヴェリカ・オレクサンドリウカ共同体、カリニウカ共同体、ノヴォヴォロンツォウカ共同体、その他共同体が砲撃を受けており、被占領地のほぼ全ての建物が損傷している。また、ヘルソン州は恒常的な戦闘により、畑と森林部で火災が発生している。
その他の州は相対的に平穏だった。