ロシアはアフリカ、中近東、アジアの国々にウクライナに対する不満を抱かせようとしている=クレーバ宇外相

ロシアはアフリカ、中近東、アジアの国々にウクライナに対する不満を抱かせようとしている=クレーバ宇外相

ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は26日、ロシアが最近積極的に拡散している新しいナラティブ(物語)について説明した。クレーバ氏は、ロシア現在特に、アフリカ、中近東、一部のアジアの国々に対してウクライナへ不満を抱かせようとしていると指摘した。

クレーバ氏がフェイスブック・アカウントにて報告した

クレーバ氏は、1つ目のロシアのナラティブは「ウクライナが抵抗するのは無駄であり、ウクライナは何かを期待すべきではない、なぜなら西側はウクライナをいずれ見捨てるのだから」というものだと指摘した。

続けて同氏は、2つ目のナラティブは「ウクライナはその他の問題から自分のところへと世界の注目を向けさせた、西側は全ての問題を平等に見る代わりに、ウクライナ支援に集中した」というものだと説明した。

同氏は、「ロシアは、このようにして、アフリカ、中近東、一部のアジアにウクライナや私たちのパートナーへと不満を抱かせようとしており、私たちが彼らに対してあたかも差別的に接しているかのように見せようとしているのだ」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナ政権はこのナラティブについて非常に真剣に対処しているとし、なぜなら、そのナラティブは全く無根拠であるにもかかわらず、受け入れられつつあるからだと指摘した。同時に同氏は、ウクライナによるロシアの戦争に対して注意を向けて、西側の支持を動員する努力が効果的であることを示してもいるとも発言した。

加えて同氏は、ロシアが拡散する3つ目のナラティブは、「食料危機が世界に広まっている唯一の原因は、対露制裁である」というものだとし、ロシアはこのナラティブで対露制裁の解除を求めているのだと指摘した。クレーバ氏は、ウクライナは、このナラティブに対しては、「ロシアの対ウクライナ侵略が危機の唯一の原因であり、制裁が原因なのではない」と反論していると説明した。

また同氏は、様々な国とのやりとりの中で「自らの国民、自分の国に言い様のない苦しみを受けながら、ウクライナはどうして必死に抵抗しているのだ? 戦争があれほどに苦しいのであれば、席について合意すれば良い。どんな代償を払おうとも、ロシアと合意すべきだ」という発言を非常によく聞くと伝えた。他方で同氏は、そのようなコメントはウクライナの人々が自らの自由のために戦いながら、この戦争で出している犠牲を尊重していないものであり、非常に痛みを覚えさせると強調した。

そして同氏は、「あなた方にそのコメントがメインストリームの考え、支配的な意見だという印象は与えたくない。それはメインストリームではない。それは、今ロシアが歪ませに歪ませているナラティブであり、それに引っかかっている人がいる、ということだ」と指摘した。

写真:AA


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