「プーチン氏のウクライナでの戦争はロシアにとっての戦略的失敗となっている」＝バイデン米大統領

バイデン米大統領がワルシャワでの演説の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

バイデン氏は、「この戦争がすでにロシアにとっての戦略的失敗となっていることは、疑いはない」と発言した。同氏は、プーチン氏は、ウクライナの人々は降伏し、抵抗しないだろうと考えることで、誤解していたと指摘し、実際にはロシア軍はウクライナの人々の強固かつ勇敢な抵抗にあい、ロシアの残酷な戦術はその抵抗を弱めるどころか、むしろ強めてきたと指摘した。

さらに同氏は、プーチン露大統領につき「この男は権力に残り続けてはいけない（This man cannot remain in power）」とも発言した（編集注：なお、ホワイトハウスはその後、バイデン氏のこの発言は、ロシアの体制転換を意味するのではないと訂正している）。

同氏はまた、「私のウクライナの人々へのメッセージは、（中略）ウクライナの外相と国防相に私が今日伝えたものである。それは『私たちはあなたとともにいる』だ」と強調した。さらに同氏は、ウクライナは現在、自国と民の民主主義と自由のための闘いの前線にいるとし、「彼らの勇気ある抵抗は、全ての自由な人々を一つにする、基本的な民主的価値をめぐるより大きな闘いの一部である」と発言した。

その点で、同氏は、ウクライナはロシアにとっての勝利となることは決してないと強調した。

これに先立ち、２６日、ワルシャワにて、ウクライナ・米国両政府の外務・防衛担当閣僚によるいわゆる「２＋２」協議が開催された。また、同会合には、一時バイデン米大統領も参加した。