キーウ中心地で「シュタインマイヤー・フォーミュラ」反対集会 数千人参加

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キーウ(キエフ)市中心部独立広場にて、ウクライナ政権による「シュタインマイヤー・フォーミュラ」署名へ反対する集会「降伏を止めよう」が開催され、数千人が参加した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

集会を開催した団体は、「降伏抵抗運動」。現場にはステージが設置され、黒と黄色で「降伏抵抗運動:平和は勝利の後」と書かれたバナーが貼られている。

参加者たちは、黄色と青の旗を手に持つか肩にかけている。

集会が始まるまでは、ステージで音楽家たちが愛国的な楽曲の演奏を行なっていた。

集会が開始すると、まずロシアの侵略との戦いで亡くなった人々に黙祷が捧げられた。

独立広場内と周辺には、警備にあたる治安機関職員や対話警察の姿が見られた。

集会では、欧州連帯党のイヴァンナ・クリムプシュ=ツィンツァゼ最高会議議員が、「今日の集会は、市民・政治行動であり、平和達成のための条件につき社会も自らの見解を持っているということを政権に対して喚起するものだ。それは、降伏を通じてでもなければ、ウクライナの国益譲渡を通じてでも決してない」と強調した。

同議員は、今回の集会は平和的なものであり、政権内の人々に聞かせるためのものだと発言した。

これに先立ち、1日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が、記者会見にて、ウクライナは「シュタインマイヤー・フォーミュラ」のテキストに同意するとの返答をマーティン・サイディックTCG・OSCE特別代表に伝えたと発表した

また、2日、クチマTCGウクライナ代表の広報官であるダルカ・オリフェル氏が、ウクライナが同意することを表明した、いわゆる「シュタインマイヤー・フォーミュラ」のテキストの含まれる書簡を公開している

3日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナ国民に対して、ドンバス地方紛争の解決に関する政権の最近の行動、特に、「シュタインマイヤー・フォーミュラ」とは何かにつき説明をする呼びかけ動画を公開した