独フランクフルト空港 キーウを独語・英語で正式表記に変更

ドイツのフランクフルト国際空港は、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の英語・ドイツ語のラテン文字の表記をウクライナ語の発音に由来するものへと変更した。

13日、アッラ・ポリョーヴァ駐フランクフルト・ウクライナ総領事がツイッター・アカウントで伝えた。

総領事は、「競争してるとは思わないでね(ただし、良い競争は決して悪くないけれど)。フランクフルト、ありがとう!ダンケ、フランクフルト空港!」と書き込んだ。

同総領事が掲載した写真・画像によれば、同空港におけるキーウの英語表記はKyiv、ドイツ語表記はKyjiwとなっている。

なお、既に報じられたとおり、同日、ミュンヘン国際空港でも、同様に英語とドイツ語にて、キーウの表記がウクライナ語由来のものに変更されている。

#CorrectUAキャンペーンとは、ウクライナ外務省が2018年10月に開始したもの。外務省は、諸外国の機関・企業に、ウクライナの都市名をロシア語由来のものから、現在の正式なウクライナ語由来のKyiv(キーウ)、Odesa(オデーサ)、Kharkiv(ハルキウ)、Lviv(リヴィウ)、Zaporizhzhia(ザポリッジャ)へ変更するよう呼びかけている。キャンペーンには、ハッシュタグ#KyivNotKiev(キーウはキエフじゃないの意)が用いられている。

ウクライナがソ連の構成国であった際、英語圏の報道機関は、ウクライナの首都名をロシア語の発音から転写し「Kiev」と表記していた。ウクライナ政権は、現在、ウクライナ語の発音を基本とした「Kyiv」と表記することを主張している。