ゼレンシキー宇大統領、戦時下での選挙実施のアイデアを厳しく批判
ウクライナのゼレンシキー大統領は、戦時下に選挙を実施するというアイデアにつき、国を崩壊させるものだとして厳しく批判した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「もし私たちが国を崩壊させたいのであれば、このような戦争の最中に選挙に向かうことも可能だと思う。このような戦争の最中、これまでも様々な方向から選挙へ向かうよう押されてきた。約1年前にもそのようなことがあった。私の立場は明確だった。もしパートナーたちが、軍人の参加、前線隣接地域、戦争から逃れた何百万もの私たちの国民が暮らす国外で、安全に、正当に、かつ民主的にウクライナの選挙を実施できる具体的な条件を提案してくれるのであれば、すなわち、攻撃や砲撃のない安全な条件なら、それについて話し合おうというものだった。しかし、具体的にそのような提案を出した者は誰もいなかった。プーチンがいかなる停戦の選択肢にも応じようとしない現在の条件の下では、それが不可能だからだ」と発言した。
同氏はまた、戦争中の意思表示は概して大きなリスクを伴うとの見方を示した。そして同氏は、「今選挙をすると、ウクライナを分裂させる国家にとっての『津波』となる。したがって、私の戦略は、戦争の終結まで国を導き、独立した主権国家を維持することにある。そして私はそれを遂行している」と述べた。
さらに同氏は、戦争中は、社会に「陣営」を作り出さないことが重要だと強調した。同氏はその点につき、「抗議をする機会があることは重要だと思っている。そして、私の考えでは、国家が概して、その自由があることを示したことが非常に重要だ。戦争中であっても、現在のような困難な状況であっても、人々は抗議を行うことができる。世論について話す時、私たちはここ、国内にいる3000万人の人々について話さなければならない。そして最も重要なのは、国をいくつかのクラスターや陣営に分断しないことだ。私は、それが今の時期の問題だと考えている」と述べた。
同氏はその上で、「私たちは異なっていてもよいが、理解し、最も大切なことに集中しなければならない。最も重要なこととは、ウクライナを維持することだ。私は、社会と戦士たちを分断してはいけないと考えている。それは危険だ。そして、そのような方向、危険な出来事の方向へ動くかもしれないリスクが存在することを、私たちは認めなければならない」と発言した。
これに先立ち、18日、フェドロウ前国防相は、国民への呼びかけ動画を公開し、戦時下における選挙実施の合法的かつ安全なメカニズムを見出す必要性に注意を促していた。
写真:大統領府