対ウクライナ支援が不要・不利益だと考えるのは間違い=ポーランド外相

ポーランドのシコルスキ外相は26日、ウクライナの勝利はポーランドの勝利であり、ウクライナが敗北した場合、ポーランドに対する脅威は減るのではなく、増大するし、プーチン氏は平和ではなく、ウクライナの降伏を求めていると発言した。

シコルスキ外相が、ポーランド下院での演説で2026年のポーランド外交政策の優先課題について言及した。

シコルスキ氏は、ウクライナにおける戦争の全責任は侵略者であるロシアにあると述べ、また「民間人、住宅、学校、列車、あるいは病院への攻撃は、国際法の根幹をなす規範に対する重大な違反である。プーチンは平和ではなく、降伏を求めている」と指摘した。

また同氏は、1990年代に中立のウクライナに対して安全の保証(ブダペスト覚書)を与えたのはロシア自身であり、その引き換えに当時ウクライナは世界第3位の規模だった核兵器を放棄したことを喚起した。

同氏はそして、「兵士たちの勇気、国民の自己犠牲、及びポーランドをはじめとする世界中の同盟国の支持により、ウクライナは自衛を続けている。ウクライナへの支援は不要、不利益だと考える人全員に対し、『あなたは間違っている』とはっきりと言うべきだ」と訴えた。

その他同氏は、ポーランドは自国の重要な利益のためにウクライナ、リトアニア、ベラルーシの独立をいかなる犠牲を払ってでも維持しなければならないと強調した、20世紀の著名なポーランドの思想家イェジー・ゲドロイツの言葉を引用した。

「もしウクライナが敗北すれば、ロシアによる脅威は減るどころか増大する。もしプーチンの戦車がプシェミシル近郊のメディカで止まったとしたらどうなるか想像せよ。自国領土の防衛を強化するために、私たちは今日のウクライナ支援にかかっている費用よりもはるかに多くの資金を費やさなければならなくなるのだ。」

その際同氏は、2022年から2025年にかけて、EU及び各加盟国が約2000億ユーロでウクライナを支援したことを喚起しつつ、対照的に、ロシアによる侵略が生じた場合のNATO東翼諸国の防衛には、少なくとも1兆2000億ユーロが必要となり、これはポーランドの防衛予算の24倍に相当すると指摘した。

そして同氏は、「西側の一部である自由なウクライナは、私たちにとってロシア帝国主義から牙を抜き、共通の防衛を強化し、集中的な経済協力を発展させ、防衛産業における共同プロジェクトを実現し、私たちの企業をウクライナの復興プロセスに参加させるチャンスである」と強調した。

同氏はまた、キーウや他の都市がロシアによるエネルギー・インフラへのテロ攻撃に苦しんだ今冬、ポーランドがウクライナに対して多大な支援を提供したと伝えた。

そして同氏は、「ウクライナの難民の受け入れ、戦う人々や負傷者への支援は、ポーランドの歴史に誇りとして永遠に刻まれる。ロシアは苦しみをもたらし、ポーランドは温もりをもたらしている」と強調した。

その他同氏はポーランドはウクライナのEU統合への道を支援したいと考えていると述べた。

最後に同氏は、「キーウの勝利は私たちの勝利となる」と訴えた。