ゼレンシキー宇大統領、次期大統領府長官候補5人の名前を挙げる
ウクライナのゼレンシキー大統領は8日、次期大統領府長官の候補者は、シュミハリ国防相、フェドロウ副首相、キスリツャ外務第一次官、ブダーノウ情報総局局長、パリサ大統領府副長官だと発言した。
ゼレンシキー大統領が記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナ大統領府長官については、私は諮問を行った。思うに、国中がそれを見たと思うし、少なくとも政治界隈はそれを追っているであろう。私には選択肢がある。シュミハリ大臣あるいはフェドロウ大臣、しかし、そこには課題がある。なぜなら、最高会議(国会)は、彼らを任命する前に解任しないといけないからだ。そして、その点では、このゲームのように、1つのピースを抜き取ったら、全てが崩れてしまうようなことは避けたいと思っている」と語った。
また同氏は、長官の候補者には、キスリツャ外務第一次官も含まれると述べ、「彼は交渉のプロセスで非常に活躍している」と述べた。同氏はさらに、ブダーノウ情報総局局長と、経験豊富な軍人で大統領府副長官のパリサ氏の名前も揚げた。
同氏はそして、大統領府は重要だが、他の機関も重要だと指摘した。その際、同氏は具体的に、デジタル移行省には多くの若くて優秀な人材がおり、同省を率いる「ミハイロ(フェドロウ副首相)が自分に代わる人物を見つけられるかもしれない」と述べた。同時に同氏は、「しかし、国防省は、より複雑だ。なぜなら、全ての予算、責任、軍が同省にはあるからだ。今は、それらは最優先事項である。そして、最高会議が閣僚会議(内閣)と一緒に候補者を見つけられるかどうかについて、私は確信が持てない」と述べつつ、それでもそれら候補者のことを無視すべきではないと述べた。その際同氏は、「なぜなら、彼らは指導力のある人物だからだ」と指摘した。
さらに同氏は、大統領府長官職の候補者のキスリツャ外務第一次官について「彼は交渉のプロセスで非常に活躍している」と述べ、パリサ大統領副長官については「パリサは非常に優秀な軍人で、特にその分野に精通している。彼はやがてそうした事柄にも対応できるようになるだろうが、今のところはまだ少し経験が足りず、戦争に注意を向けてしまうだろう」と指摘した。
ブダーノウ氏についても、同氏は人事上の問題を指摘し、「ブダーノウは国防相情報総局を率いており、それは重要な分野だ。彼は、他の候補者同様、大統領府長官になることもできるが、しかし、彼は情報に携わっているのだから、つまり、誰が情報総局における後任になるかを考えなければならない」と発言した。