安保担当首脳補佐官たちが調整した計画を米国に送る=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は8日、和平計画の協議を通じて、計画からウクライナの利益にあからさまに反する項目は除去することができたと発言した。

ゼレンシキー大統領が記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「様々な計画があるが、基本は同じものだ。当初28項目から成っていた和平計画は、20となった。それで方向が整った。そして、明らかに反ウクライナ的な項目は除去されたされた。米国の意向は、妥協点を見つけることにある」と発言した。

また同氏は、最初の計画から、同日ロンドンで欧州の首脳たちと協議した現在の計画までの間に、戦争のあり得る終結に向けた小さな進展があると指摘した。

同氏はさらに、ロンドンには各国首脳の安全保障担当補佐官(NSA)が残っていると述べ、「彼らはウメロウ(編集注:ウクライナのNSAに相当する国家安全保障国防会議(NSDC)書記)が米国から持ち帰った計画の最新版に取り組んでいく」と説明した。

加えて同氏は、翌日(9日)夜にはその補佐官たちが調整した計画を提示すると述べ、「私たちはそれを見て、米国に送る」と伝えた。

一方で、同氏は、領土に関する未解決の問題が残っていることを認めた。同氏はその際、「その点では、今のところ、妥協点は見つかっていない」と述べた。

同氏はまた、安全の保証問題も重要だと述べた。

そして同氏は、「安全の保証に関する主要な疑問は、戦争終了後にロシアがある時再び侵略を開始した場合、パートナーはどのような対応を準備しているのか、ウクライナは何を期待できるのか、ということにある。それへの回答が、ウクライナの安全の保証の核心にあるべきだ」と述べた。