どのような和平案もウクライナと欧州の同意が必要=EU上級代表

欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は20日、露宇戦争の終結のための和平案にはウクライナと欧州の同意も必要だと発言した。

カラス外務・安全保障政策担当上級代表がブリュッセルでのEU理事会会合前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カラス氏は、「私たちはこの戦争終結のためのあらゆる著しい努力を歓迎する。しかし、私たちが以前話してきたように、それは公正かつ永続的な平和でなければならない。それは、ウクライナ人と欧州人もまたそれに同意しなければならないことを意味する」と発言した。

また同氏は、プーチン氏は、民間人の爆撃や殺戮を止めることで、この戦争を即時止めることができると強調した。

その他同氏は、この戦争には1つの侵略国と1つの犠牲国が存在することを覚えておくよう呼びかけつつ、しかし、ロシアの側からは何らの譲歩も聞こえてこないと指摘した。

同氏はそして、「もしロシアが本当に平和を望むなら、もっと前に無条件停戦に同意できたはずなのだ。代わりに、私たちは昨夜も民間人への爆撃を再び見ている。ロシアの標的の93パーセントが民間インフラであった。多くの人々を殺害し、可能な限り多くの苦痛を与えるための、学校、病院、集合住宅などだ」と強調した。

同氏はまた、本日のEU理事会では、ウクライナにおける最新の情勢やロシアの「影の船団」に対抗するための次の措置について議論されると伝えた。