NZ、ロシア石油産業と「影の艦隊」に対する制裁拡大

ニュージーランドは30日、ロシアの石油産業と石油密輸のために編成される「影の艦隊」に対する制裁の拡大を発表した。

ニュージーランドのピーターズ外相がストックホルムでの北欧諸国の外相らとの会談中に発言した。ロイターが報じた

ピーターズ外相は、ニュージーランドはロシアの「影の船団」に属するさらに65隻の船舶、およびロシアの石油の精製・輸送に関与したり、関連する支払いを助長したりしているベラルーシ、イラン、北朝鮮の一部の団体に対しても制裁を導入すると発言した。

同氏はその際、「これらの主体は、ロシアの石油取引を可能にし、ロシアの違法な戦争への資金投入を弱体化させるための世界的努力を弱体化させている広範なネットワークの一部だ。石油のサプライチェーンを標的にすることで、ニュージーランドはロシアを交渉のテーブルに着かせることを目的とした国際的な努力を断固として支援している」と説明した。

なお、同氏の発言は、ニュージーランドに本部を置く小規模保険会社「マリタイム・ミューチュアル」が、西側諸国の制裁を回避する船舶に対し、入港に必要な保険を提供することで、何百億ドルものイランおよびロシアの石油取引を助けていたという報道の後に行われたもの。