欧州はロシア凍結資産利用への決定に非常に近い=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は27日、欧州諸国は凍結されたロシア資産をウクライナのために利用する決定に近付いていると発言した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「もし私たちが資産に関するその決定を採択したら、その後それはもう誰も止められない。ウクライナがその資金をトランシュで受け取り始め、その資金をどこにあてるか、兵器か他の何かか、を決め始めたら、その後何が変わろうと、G7の将来の首脳の政策がどのようなものになろうと、誰が政権に就こうと、その人物がその決定を止めることはできない。それは、私たちの政治的勝利だ。神よ、彼ら(欧州諸国)がその決定を政治的実現から実際的実現へと推し進めますように。彼らは(編集注:決定に)非常に近い」と発言した。
また同氏は、ロシアへの圧力の一部としての、西側パートナー諸国のウクライナへの恒常的な財政支援の重要性を強調した。その際同氏は、「ロシア資産関連でプーチンにとって最も恐ろしいことは、欧州が『プーチンがウクライナを消耗させる戦いを続けることに意味はない』というシグナルを出したことだ。なぜなら、財政的消耗が生じないからだ。それを理解せねばならない。それは、誰かが戦う準備があるとかないとかの話ではない。『見よ、私たちは彼らに資金を出している。そして、もしあなたが終わらせないのなら、私たちは彼らを支え続ける』という明確なシグナルを出すことが非常に重要なのだ。つまり、それは、私たちは諦めないのだから、この戦争に意味はない、ということをロシアに対して示すことなのだ。パートナーたちは諦めない」と強調した。