ウィトコフ米特使、ウクライナに対し、ロシア語を根拠に東部ドネツィク州をロシアに引き渡すよう要求=報道

17日の米ホワイトハウスでのウクライナ・米国首脳会談の際に、同席した米国のウィトコフ大統領特使は、ウクライナ東部ドネツィク州をロシアに引き渡すようウクライナに圧力をかけたという。

ワシントン・ポストが報じた

記事には、「トランプの特使であるウィトコフ氏は、金曜日の会談でウクライナ代表団に対し、ドネツィク州の引き渡しについて圧力をかけたが、その際この地域が主にロシア語話者地域であると指摘した。これはクレムリンが頻繁に使う主張であり、ウクライナや欧州の当局者がロシアの要求に有利に働くものだとみなしているものである」と書かれている。

ワシントンポストはまた、協議の経緯に詳しい当局者の発言を元に、本件はゼレンシキー宇大統領の訪米中、ホワイトハウスにて話されたと伝えている。

さらに同紙は、ウィトコフ氏は8月のアラスカでの米露首脳会談の前、米政権の対ロシア主要交渉担当者であったとが、欧州の当局者によれば、それはロシアの要求を誤って解釈した結果であり、著しい進展が不可能であることを証明することになったという。

同紙は加えて、プーチン氏自身が、トランプ氏との前回の電話会談で、ウクライナがドネツィク州の支配権を完全に放棄するという要求を表明したと伝えた。2人の高官が同紙に語ったところによれば、プーチン氏は、あたかもこの条件でのみ戦争を停止する準備があると述べたという。

同紙はまた、ドネツィク州がウクライナにとって重要な戦略的な重要性を持っており、正に同州こそがロシア軍のさらなる進軍に対する重要な障壁として機能していると指摘している。

写真:ウクライナ大統領府