「ウクライナは法の支配と汚職対策の改革を継続すべき」=デンマーク閣僚

デンマークのビェアア欧州問題担当相は、ハンガリーがウクライナの欧州連合(EU)加盟プロセスを妨害しているが、それでもウクライナは法の支配と汚職対策の改革を続けるべきだと主張した。

ビェアア欧州問題担当相がキーウ経済学校におけるディスカッション「EUへの道のりにおけるウクライナ経済」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ビェアア氏は、EUがウクライナ加盟プロセスを前進させなければ、それは戦略的な過ちであり、EUという組織自体が「道徳的に崩れる」と主張した。

同氏はまた、「あなた方の努力を私たちが支援することは、あなた方を前にした私たちの義務である。私たちは、私たち(デンマーク)の議長国任期中にこのプロセスを動かす義務がある。しかし、1加盟国が未だにこれを妨害している。コス拡大担当欧州委員よ、私たちは、議長国としてあなたと共に、更なる道筋のために粘り強く取り組み、前進のための全ての実践的かつ政治的な選択肢を検討している」と強調した。

同時に同氏は、ウクライナに対して、加盟交渉クラスターの正式な開始を待つことなく、改革を継続し、厳しいコペンハーゲン基準の加盟要件への技術的なレベルでの適合を達成するよう呼びかけた。

その際に同氏は、「法の支配と汚職対策は極めて重要である。単に職務を遂行している人々に対する不当な逮捕や脅迫が、新たなノルマとなってはならない。この文脈において、私たちは最近のいくつかのニュースにより、正直なところ、かなり懸念している」と警告した。

なお、コス拡大担当欧州委員は、ウクルインフォルムとのインタビュー時の際に、欧州委員会は、ウクライナの汚職対策機関である国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察(SAP)が独立を維持するよう、情勢をフォローしていくと発言していた

写真:EU