ウクライナは被占領下でのロシア実施のいわゆる「選挙」を認めない=外務省
ウクライナ外務省は15日、一時的被占領下にあるウクライナ領にてロシアが実施したいわゆる「選挙」は違法であり、その結果に意味はないと表明した。
外務省が声明を発出した。
外務省は、「私たちは、一時的被占領下ウクライナ領でロシアにより組織されたいわゆる『選挙』は違法であり、その結果は無意味であることを強調する。その茶番によってあたかも『選出』されたかのような人物はいずれの者であれ、職権遂行のための一切の法的根拠を有すことはない」と表明した。
また同省は、一時的被占領地におけるどのような機関、その公職者、職員、並びにそれら人物の活動全てがウクライナの法律で定められていない手続きで設置、選出、任命されたものである場合、違法とみなされることを喚起した。
同省はそして、「私たちは、一時的被占領下ウクライナ領におけるいかなる『選挙』の組織及び実施に関与したあらゆる人物がウクライナ現行法及び国際法プロセスに従って責任を負うことになり、さらにウクライナ及び外国の法空間での既存及び詳細の制裁体制の対象となることを改めて確認する」と伝えた。
その他同省は、同盟国・パートナー国が、これまで同様、このような偽「選挙」の結果を認めることなく、一時的被占領下ウクライナ領における占領政権の代表者と接触せず、ロシアによるウクライナ領占領の不承認政策に違反し得るいかなる行動も行わないと確信していると表明した。
これに先立ち、9月14日、ロシアでは、いわゆる「統一投票日」なるものが実施され、その際に、国際法の規範と原則に反する形で、クリミア自治共和国とセヴァストーポリ氏を含む一時的被占領下ウクライナ領でも選挙プロセスの模倣行為が行われていた。