ウクライナ外務省、ロシアがアフリカ諸国で反ウクライナ的偽情報を広めていると警告
ウクライナ外務省は27日、ロシアがアフリカ諸国でウクライナをおとしめる内容の偽情報を拡散しているとした上で、実際にはロシア自身がアフリカ諸国を不安定にさせていると指摘した。
ウクライナ外務省が声明を発出した。
声明には、「最近、ウクライナ外務省は、アフリカ諸国における私たちの国に対するロシアの偽情報が著しく活発化しているのを観察している。ロシア当局者やロシアと関係のあるメディア、ブロガーは、ウクライナがあたかも『危険な活動』を行っているだとか、独立したアフリカ諸国の『国家の基盤や主権を弱体化している』とか、非合法な武装勢力に武器を供給し支援しているとか、アフリカ大陸の国や準地域全体を不安定化させる計画があるなどの事実に基づかない誹謗や、その他の類似の無意味な話を情報空間に投入している」と指摘した。
外務省は続けて、ロシアのプロパガンダは、報道での根拠のない非難やソーシャルメディア上のボットを使った偽情報の拡散から、偽造文書やその他の明らかな偽情報の拡散に至るまで、ウクライナに対してあらゆる手段を行使していると指摘した。
同省はそして、「私たちは、根拠や証拠の全くない、これら全てのロシアの非難を公式に否定する」と表明した。
同時に同省は、ロシアがウクライナを非難している内容は、実際にはロシア自身が行っていることだと指摘し、ロシアこそが、憲法に反する体制を支援し、不安定や混沌をもたらし、数々の戦争犯罪を犯している傭兵や私設軍隊をアフリカ諸国に派遣しているのだと喚起した。
そして同省は、「ロシアが自らの戦争とウクライナとの対立をアフリカ大陸に持ち込もうと試みていることは遺憾である。私たちは、アフリカ諸国を政治的対立に巻き込もうとするロシアの試みを断固として非難する」と表明した。
同時に同省は、ウクライナは第三者の干渉なしにアフリカ諸国との二国間関係を発展させることを望んでいるとし、ロシアの偽情報をそれを妨害する試みと見なしていると伝えた。