コンゴ民主共和国、ロシア拉致のウクライナ児童の帰還支援に参加へ

コンゴ民主共和国は、ロシアが拉致しているウクライナ児童を帰還させる諸国の連合に加わると表明した。

コンゴ民主共和国のムヴァヴィタ政府大統領が26日、ウクライナのヘラシムチューク児童権利・児童リハビリ担当大統領全権との会談時に表明した。ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ヘラシムチューク氏は、ムヴァヴィタ氏に対して、ウクライナ児童がロシアに追放されたり、強制的に移動させられたりする事例が大量に生じているとした上で、ゼレンシキー宇大統領によるイニシアティブ「ブリング・キッズ・バックUA」をはじめとする、ウクライナによる児童を帰還させる努力について伝えた。

ヘラシムチューク氏は、「私たちは、国際的な努力をまとめてはじめて、児童拉致の犯罪に効果的に対抗できるようになると確信している。ロシアはウクライナ児童を連れ去り。彼らの名前や書類を変え、別のアイデンティティを押し付け、彼らを遠く離れた地域へとばら撒いている。それは、1世代全体の国民アイデンティティを消し去る試みだ。児童保護の問題に国境はない」と訴えた。

これに対して、ムヴァヴィタ氏は、コンゴ民主共和国はウクライナ児童帰還国際連合へと加わる手続きを開始していると報告した。

大統領府は、コンゴ民主共和国の参加により、同連合にはすでに42か国と欧州評議会が加わっていることになると指摘している。

ムヴァヴィタ氏は、「私たちはウクライナが児童たちのために感じている痛みを共有する。なぜなら、コンゴ民主共和国の子どもたちもすでに30年間戦争で苦しんでいるからだ」と伝えた。

写真:大統領府