ロシア、アフリカでプロパガンダネットワークを拡大中=ウクライナ情報機関
ウクライナ国防省情報総局は13日、ロシア連邦は国営メディアのプロパガンダ発進を通じてアフリカ大陸の情報空間に影響力を活発に拡大していると報告した。
情報総局がフェイスブック・アカウントで伝えた。
報告には、「クレムリンのナラティブを推進するために、国営メディア、特にタス通信とRTの資源が活発に利用されている。現在、ロシアのプロパガンダメディアの放送は、アフリカの40か国以上で6つの言語で行われている」と書かれている。
情報総局はまた、2025年6月からモザンビークとアンゴラの市場向けにコンテンツのポルトガル語翻訳が開始され、年内にはエチオピアの視聴者向けにアムハラ語での放送が開始される予定だと伝えた。
さらに、RTが存在感を大幅に増していることが指摘されている。2年間でアフリカの提携テレビチャンネルの数が2倍になり、合計で60に達しているという。同時に、同局は現地ジャーナリスト向けの教育プログラムを導入しており、昨年は1000人以上のメディア関係者がロシアの基準で訓練を受けたという。2025年6月からは、エチオピア首都アディスアベバでの対面トレーニングも開始されている。
さらに、クレムリンはこれらのプログラムを他の国々にも拡大する計画を立てているという。そのために、ロシアではすでに、支局を率いながら、教育センターの活動を調整する人材の選定が開始されているという。
情報総局は、タス通信もまた、アフリカでの存在感を拡大していると指摘している。度局は、エチオピア、セネガル、アルジェリア、コンゴ民主共和国、その他のアフリカ諸国に支局を開設する計画があるとし、これらの組織の人員選定はロシア連邦保安庁(FSB)の管理下で行われていると説明している。
情報総局のアンドリー・ユソウ氏は、「ロシアのプロパガンダは、侵略者の領土面、資源面、文化面の拡張という、1つの目的のために活動する、世界規模の脅威だ」と指摘している。