中国は対露制裁迂回の80%を担っている=独外務省

ドイツ外務省の内部報告書によれば、中国は対露制裁の迂回ルートの80%を担いながら、その自らの関与を否定しているという。

独ターゲスシャウが、ドイツ外務省が5月20日の欧州連合(EU)外務理事会の会合の結果をまとめた内部文書について報じた

記事には、「ドイツ外務省の機密文書は、対露制裁がどのような結果を達成し、どこに困難が残っているかを明らかにしている。問題の1つは中国であり、もう1つは米国だ」と書かれている。

報道によれば、報告書には、制裁はロシア経済に深刻な影響をもたらしていると書かれているという。また、EUは、アルメニア、セルビア、ウズベキスタン、インドを通じた軍用品の輸出制限は成功させたものの、他方で、カザフスタン、アラブ首長国連邦、トルコは輸出停止に関する完全なデータを提供していないため、問題が残っているという。

EU理事会の会合時、デヴィッド・オサリヴァン制裁担当者は、香港を含む中国は制裁迂回ルートの80%に関与していながら、その関与を否定していると強調したという。また、EU諸国の企業が参加していることも、第三国との交渉時のEUの立場を弱めていると指摘された。

同文書はまた、EUによるロシアの「影の船団」との闘いにおける成功についての報告している。同会合時、オサリヴァン氏は、これら船舶を受け入れているトルコ、インド、マレーシアの港湾に対する断固とした対応を求めたという。