ウクライナは国連安保理のソ連の場所をロシアが独占することを許さない=クレーバ宇外相

ウクライナのクレーバ外相は26日、同国は国連安全保障理事会にて「ソ連」の場所をロシアが独占することになった嘘と改ざんと和解することはないと述べ、ロシアの国連安保理と国連そのものからの除名に向けたプロセスを始めたことを伝えた。

クレーバ外相がフェイスブック・アカウントで報告した

クレーバ氏は、「私たちは、公的なレベルで、どうして国連安保理と国連そのものにロシアがいることが違法なのかにつき、詳細かつ根拠ある立場を表明した。私たちは、ロシア代表団が31年に及び、実質的に国連安保理のソ連の席を占領していたことの詳細な証拠を提示した。ソ連は消滅した国であり、それ(編集注:ソ連の席にロシアが着くこと)には憲章上の根拠は一切ない」と発言した。

同氏はまた、「ソヴィエト連邦」のネームプレートを「ロシア連邦」に単に交換したことをもとに国連憲章違反が生じたのだとし、それは国連憲章の国連加盟の唯一の合法的手続きを明示した第4条2項の著しい違反だと指摘した。

その上で同氏は、「30年以上、この恥ずべき事実に目を閉ざしてきたのだ。しかし、ウクライナは黙らない。今回、私たちは、ロシアの国連安保理常任理事国地位の剥奪の闘いを始めた。この闘いは簡単ではない。それには抵抗があるだろうし、ロシアだけが抵抗するのではない。しかし、私たちは、嘘と改ざんとは和解しない。課題は複雑となるが、しかし、不可能なことは一切ない」と発言した。

また同日、ウクライナ外務省は、同国がロシア連邦の国連安全保障理事会と国連そのものへのプレゼンスの違法を表明する声明を発出している

写真:外務省