EU、ウクライナ東部におけるロシア支援武装集団によるOSCE監視団の活動妨害を非難

欧州連合(EU)は、ロシアが支援するウクライナ東部の武装集団が、欧州安全保障協力機構(OSCE)特別監視団(SMM)の活動を妨害し続けていることを非難した。

9日、ウィーンにて開かれたOSCE常駐理事会会合の際にEU代表団が発表した声明にて伝えられた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

声明には、「私たちは、SMMの活動に対するあらゆる障害を非難する。それは、ロシアが支援する武装集団が支配する地域を中心に起こっている、SMMの移動の自由制限やSMM要員に対する攻撃的ふるまいを含む。4月22~28日だけで、SMMは、27回の制限を受けているが、これらは全て、ロシアの支援する武装集団の支配地域で起きたものである」と書かれている。

とりわけ、EUは、「ドネツィク南方とコントロールを失われているウクライナ・ロシア間国境」におけるロシアの支援する武装集団によるSMMの移動の自由制限に対して「懸念する」と伝えた。

声明には、「これらの体系的な制限行為が、現場での事実の隠蔽を目的とする、SMMが『見ることのできない』場所を生み出している。私たちは、短距離・中距離無人機(UAV)を含む、SMM所有機材に対する恒常的な攻撃やジャミングを非難する。これらは、何よりまず、アゾフ海沿岸地域のウクライナ政府がコントロールできていない地域で発生している」と書かれている。

EUはまた、OSCE/SMMはまた、ウクライナ全土に安全かつ障害のないアクセスを得なければならないとし、それは、違法に併合されたクリミア半島と、ウクライナ・ロシア間国境を含むのだと強調した。