ウクライナ銀行、ハンガリー当局が差し押さえた現金等の返還を要求

ウクライナのオシチャド銀行は、3月6日にハンガリーで同国当局によって差し押さえられた現金と金の返還を求めて、法的措置を講じると発表した。

7日、オシチャド銀行がフェイスブック・アカウントに声明を掲載した

声明には、「2026年3月5日にハンガリーで7人のオシチャド銀行職員、2台の現金輸送車、それらが輸送していた資産が不法に押収された後、これらウクライナ国民たちは帰国した。しかし、車両と貴重品は依然として不法に差し押さえられたままである」と報告されている。

今回のハンガリーにおける事件の解決に向けて、オシチャド銀行は今後、権利の保護のために以下の2点で行動していくという。

同銀行は、「第一に、ハンガリー移民局が当行の現金輸送チームの職員に対し、無根拠に課したEU域内滞在に関する制限措置の決定に対する異議申し立てである。また、1日以上にわたる拘束期間中、法的援助や領事による支援を受ける権利が与えられなかったという、オシチャド銀行職員の権利侵害の問題についても詳細に検討する」と伝えた。

さらに同行は、「第二の方向性は、銀行の資産である2台の現金輸送車と4000万米ドル、3500万ユーロ、9キログラムの銀行用金塊という資産の返還に向けた法的措置の実施である」と報告した。

さらに声明には、「オシチャド銀行は自らの行動の合法性を完全に確信している。全ての情報及び裏付け書類はウクライナ中央銀行に提出済みである。法的立場をさらに追加的に確認するため、当行は主要国際企業1社に対し、資金及び貴重品の輸送に関与した全ての当事者間のプロセス及び契約関係について、独立監査の実施を依頼する」と書かれている。

その他、オシチャド銀行は、ハンガリーでの事件に関する事実を以下の通り示している。 

・現金及び貴重品の輸送は、オシチャド銀行とライファイゼン銀行オーストリアとの間の国際協定の一環で行われていた。貨物は国際輸送規則及び現行の欧州税関手続きに従って処理されていた。 

・オシチャド銀行は、ウクライナ国家安全運輸庁が発行した国際輸送実施のための有効なライセンスを保有している。 

・全面戦争の期間、銀行による貴重品の輸送は地上ルートのみで行われている。こうした輸送は平均して毎週実施されている。 

・現金輸送チームは7人の正規職員で構成されており、彼らの当行での勤続年数は3年から21年に及ぶ。伝統的に、国際貨物の配送にはオシチャド銀行の現金輸送部門の幹部の1人が同行する。今回は、同部門の副責任者がチームを率いていた。 

・ウィーンからウクライナへ輸送されていた資金は、オシチャド銀行に帰属するものである。これらの資金は、ウクライナ国民及び企業から当行に預けられたものである。これらは流通に利用し、国内の現金市場を充足させるためにウクライナへ向かっていた。 

・現金及び貴重品の梱包は、全ての規制及び輸送要件に従って行われていた。

声明にはまた、「オシチャド銀行は、自らの現金輸送車とそれらが輸送していた貴重品の全額返還を要求する」と書かれている。

これに先立ち、3月6日未明、シビハ宇外相は、ブダペストでハンガリー当局が7人のウクライナ国民(国営オシチャド銀行職員)を人質に取り、彼らが輸送していた現金を強奪したと発表していた。同氏によれば、これら職員は2台の銀行車両でオーストリアとウクライナの間をトランジット走行しており、政府系銀行間の定期的な業務の範囲内で現金を輸送していたという。

その後、シビハ宇外相は、ブダペストでハンガリー当局に拘束されていた7人のウクライナ国民が既にウクライナ国境を越えたと報告していた