シュミハリ宇首相、米国との鉱物資源協定の批准につき国会議員に謝意

ウクライナのシュミハリ首相は8日、同国最高会議(国会)が米国とのウクライナ復興投資基金設立協定(いわゆる鉱物資源協定)を批准したことにつき謝意を表明し、それはウクライナ経済の復興への一歩だと形容した。

シュミハリ首相がテレグラム・チャンネルにコメントした

シュミハリ氏は、「ウクライナ最高会議議員、米国との復興投資基金設立協定の批准につき感謝する。私たちは一緒に、経済復興、ウクライナ強化、人々の福祉増強への重要な一歩を行った」と書き込んだ。

また同氏は、同協定は米国という戦略的投資主体、経済の展望のある部門への保証された投資、ウクライナの復興加速、国の現代かのための現代的技術の獲得といった、複数の大きな可能性をウクライナにもたらすものだと指摘した。

同時に同氏は、「その際ウクライナの天然資源はウクライナに留まり、国家は一切の債務義務を負わない」と強調した。

その他同氏は、このような前例のないパートナーシップが実現できたのは、ゼレンシキー宇大統領とトランプ米大統領のリーダーシップのおかげだと指摘した。

さらに同日、同協定締結交渉を行ったウクライナ政府交渉団が記者会見を行い、今回の最高会議による協定の批准により、今後残りの協定の締結が可能になると説明した。

その際、交渉団に加わるカチカ経済次官は、「その協定は、残りの協定全ての締結を可能にする。私たちはそれらについて話してきたし、私たちは、国内手続が終わった後で、議会コントロールないしメディアとの対話の形での、全ての残りの文書の議論に以降できたら大変嬉しい」と発言した。

記者から、同日採択された法律で定められている残りの文書の検討期間について質問されると、スヴィリデンコ第一副首相兼経済相は、来週にはそれらの文書の完成を期待していると発言した。その際スヴィリデンコ氏は、「月曜、火曜には、それらが完成し、双方により署名されることを私は期待している。私は、一挙に2本の協定となることを期待している。なぜなら、米国側の関心は、できるだけ早く全ての形式的な手続きを終わらせて、基金が機能するようにすることだからだ」と発言した。

スヴィリデンコ氏はまた、最高会議議員に今回の協定の批准法の迅速な採択に謝意を伝えた。

カチカ氏は、今日の採択は、議員から政府への信頼を示すものだとし、「それは本当に成功だ。私は、議会が私たちを、政府を、その文書を信頼してくれていることをとても喜んでいる」と発言した。

これに先立ち、最高会議は8日、ウクライナ・米国間の復興投資基金創設協定の批准法案を採択していた