シュミハリ宇首相、ウクライナ国民に対して特に朝と夜の電力節約を要請

ウクライナのシュミハリ首相は23日、ウクライナの電力システムでは過去数日連続で電力不足が確認されており、欧州パートナー国の支援によって不足分を補っていると伝えた。

シュミハリ首相が閣議の際に発言した

シュミハリ氏は、「もう1つ重要な挑戦がエネルギーだ。私たちは、発電能力に大きな損失を被っており、現在の気温の低下の中、それが電力システムで見られている」と発言した。

同氏はまた、すでに数日連続で電力不足が確認されており、政府は欧州パートナー国の支援でそれを補っているところだと伝えた。

そして同氏は、「全面戦争当初と同様、強靭であるために連帯しなければならない。私は、全てのウクライナ国民に対して、特に朝と夜の負荷がピークとなる数時間、節約するよう要請する。産業界には、電力輸入を最大限誘致し、可能な限り、代替電源を利用するよう呼びかける」と発言した。

さらに同氏は、現在電力事業者は状況を維持して、迅速に修理を行うべく、あらゆる可能なことを行っていると伝えた。

同氏は、「私たちは皆で一緒に、電力システムが耐えられるように支援せねばならない」と発言した。

これに先立ち、ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、11日未明再び同国の電力インフラを狙ってミサイル・自爆型無人機による大規模な攻撃を行っていた。その際ロシア軍は、同国中部の主要火力発電所「トリピッリャ火力発電所」を完全に破壊した他、ハルキウの重要インフラに対して少なくとも10弾のミサイル攻撃を行った。

3月22日には、ロシア軍によるウクライナ各地の電力施設への大規模ミサイル攻撃の際に東部「ハルキウ第5火力発電所」が破壊されており、3月22日には、南部ザポリッジャでドニプロ水力発電所を含む、市内のインフラ施設が破損・破壊されていた

写真:シュミハリ首相(テレグラム)