ハルキウにて74か所の「不屈ポイント」稼働 地下鉄運行再開

ロシア軍によるウクライナの電力インフラ攻撃を受けて、同国東部の主要都市ハルキウでは、市民が発電機や暖房を利用できる臨時施設「不屈ポイント」が74か所稼働している。

11日、テレホウ・ハルキウ市長がテレビ番組「統一ニュース」で伝えた。

テレホウ氏は、「74の不屈ポイントが稼働しており、開かれている。彼らの有効性は証明されている。3月22日の攻撃後の全面停電の際、約2万8000人の住民がそれを利用した」と発言した。

また同氏は、ハルキウ市には他の地域からの支援品が届き始めているとし、「今日はザカルパッチャ地方から支援を受け取った。私たちは、全ての町、州にとても感謝している。皆がこのように苦しい時に私たちを支えるために団結してくれている」と伝えた。

さらに同氏は、発電機、燃料、変圧器が必要だと述べた。

その他同氏は、ロシアはハルキウ市民を混乱させるための情報作戦を展開しているが、住民は耐えていると伝えた。

その際同氏は、「市内にパニックは一切ない。ハルキウ市民の意志は壊されない。私たちは、私たちの前にあるあらゆる挑戦を必ず克服する」と強調した。

また11日、ハルキウ市議会広報室は、テレグラム・チャンネルにて、同日朝のロシア軍の攻撃により止まっていた同市の地下鉄の運行が再開したと伝えた

同時に発表には、テレホウ市長の言葉として、電力不足により地下鉄の運行間隔は約20分毎となっていると説明した。

テレホウ氏は、「送電網の電圧が不足している。なぜなら、ハルキウと州の変電所と火力発電所の破壊が非常に深刻だからだ。そのため、これまで通り、計画停電が導入されている。できるだけ早く市の電力構造を復旧するよう努力していく。これは非常に深刻な挑戦だが、私たちの公共企業職員と全ての電力事業者は、それに取り組んでいる」と伝えた。

これに先立ち、ロシア軍は、ハルキウの重要インフラに対して少なくとも10弾のミサイル攻撃を行っていた。

写真:ハルキウ地下鉄