カホウカ水力発電所の場所には新しい発電所の建設が必要 最低でも5年かかる=ウクライナ水力発電公社

ウクライナの水力発電公社「ウクルヒドロエネルホ」のシロタ総裁は7日、破壊されたカホウカ水力発電所をそのまま再建することはできないと発言した。

ウクルヒドロエネルホ社がテレグラム・チャンネルにてシロタ総裁の声明を掲載した

声明には、「脱占領後、私たちは新しい発電所を建設せねばならない。何よりもまず今すべきことは、破壊されたダムを塞いで遮断して、住民、農業、産業への水供給を確保することだ。すでに今日、本件の最初のプロジェクト決定が用意されている」と書かれている。

さらに、シロタ氏は、脱占領後できるだけ早くカホウカ貯水場に水を満たすためには、上流の貯水池に水を貯めねばならないと指摘した。また、「新しい発電所の建設には24時間/7日間体制で少なくとも5年間が必要であり、そのためには少なくとも10億(フリヴニャ)は必要となる」と伝えた。

また同氏は、破壊の完全な規模はまだ不明であるとし、損壊したのは発電所のみではなく、橋、水供給、ガス供給も損傷したと指摘した。その他同士は、「これは複雑な水力発電施設であり、建設に時間のかかるものだ。現在、発電所の立地に関するプロジェクトを策定している」と伝えた。

なお、シロタ総裁は8日には、発電所の破壊された地域の脱占領後、同地にすぐに臨時で囲い堰(かこいぜき、コファーダム)を建設する計画を策定しているとも伝えていた

写真:プラネットラボ