LED電球に無料交換でウクライナ節電キャンペーン、2週間で約100万人が利用

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ウクライナ政府と欧州連合(EU)がウクライナ国内の電力消費の削減を目的に開始した、白熱電球をLEDへと無料で交換するキャンペーンを利用し、2週間で約100万人のウクライナ国民がLED電球を合計約500万個受け取った。

14日、ウクライナ政府ポータルサイトが発表した

発表には、「古い白熱電球を新しい省エネのLED電球へと無料交換するキャンペーンをすでに約100万人のウクライナ人が利用した。1月30日のキャンペーン開始から、ウクライナ国民は、約500万個の電球を交換した。同時に、消費者は、(編集注:官製政府サービス用スマホ)アプリ『ジーヤ』を通じて、すでに220万の省エネ電球の注文している」と書かれている。

さらに政府は、今回の目的は、5000万個の白熱電球をLED電球に交換して、電力消費を大幅に削減することにあると伝えた。同キャンペーンは、約1000万人のウクライナ国民が利用し、一人一人が5個交換することを想定しているという。現時点で政府は、さらに1000万個の電球の購入のための資金を確保できるドナーを探し続けているところだと伝えた。

専門家の試算では、LED電球への移行により、電力使用ピーク時の電力消費量を7〜10%削減でき、これにより約1GWの電力を節約できるという。また、LED電球に変えることで、個々の家庭の電気代も節約ができると説明されている。

電球の交換は、国営郵便局「ウクルポシュタ」の全国約1300の支局で行われており、2月中に小規模の村での電球の交換も可能にすることが予定されているという。

なお、2月3日、EUのフォンデアライエン欧州委員長は、キーウ訪問時に市内郵便局を訪れて、EUの支援するLED電球交換キャンペーンの開始の様子を視察していた。