オデーサ港から「ウクライナからの穀物」計画による貨物船出帆 日本も支援

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ウクライナの人道イニシアティブ「ウクライナからの穀物(Grain from Ukraine)」実現の一環で、日本政府などの支援を受けた上で、12月9日、南部のオデーサ海洋港から2万5000トンのウクライナ産小麦を載せた貨物船がソマリアへ向けて出帆した。

ウクライナのインフラ省がフェイスブック・アカウントにて伝えた

発表には、「ウクライナからの穀物:2万5000トンのウクライナ産小麦がソマリアへ向けて出発した。貨物船NEVAが今日、オデーサ港を出帆し、船団にて『穀物回廊』を進んでいる」と書かれている。

クブラコウ復興担当副首相兼共同体地域発展・インフラ相は、ソマリアへ向けて出発した2万5000トンの小麦は、ウクライナからの直接支援だと指摘した。同氏はまた、今回の人道支援は、日本、フランス、フィンランド各国政府のサポートを受けて実現されていると伝えた。

同省は、今回の貨物船NEVAは、「ウクライナからの穀物」イニシアティブの一環でウクライナから出発した3隻目の船だと説明している。最初の2隻は、エチオピア向けのもので、合計5万5000トンの小麦が出荷されたとし、この量は同国約20万人の国民が年間消費するのに十分な食料だという。

その他同省は、8月1日から、オデーサ州の海洋港からは計533隻の船がすでに出港しており、アジア、欧州、アフリカへと出荷されたウクライナの農産物は1330万トンに上ると指摘した。

これに先立ち、11月26日、​​ウクライナがアフリカ諸国の食糧危機克服を目的に主導するイニシアティブ「ウクライナからの穀物(Grain from Ukraine)」の立ち上げ首脳会談がキーウで開催され、20以上の参加国や欧州連合(EU)から計1億5000万ドルが集まったことが発表されていた